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ライカQ2モノクローム
人気のQシリーズにモノクロ専用機が登場
2020年11月26日 00:00
11月19日に発売となった「ライカQ2モノクローム」の外観や画面写真をお届けする。発売前の試作機を用いたため、製品版とは細部が異なる可能性をお含みいただきたい。
本機は、モノクロ撮影専用のイメージセンサーを搭載したレンズ一体型のデジタルカメラ。一般的な構造のイメージセンサーから、RGB各色の情報を得るためのカラーフィルターを取り除き、各画素が輝度情報だけを得る仕組みとした。これにより得られる独特の解像感の高さが話題となり、2012年発売のレンジファインダーカメラ「ライカMモノクローム」以来、ライカのモノクロ専用デジタルカメラは代を重ねている。
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今回は「ライカQ2」のモノクロ版ということで、レンズ一体型であると同時に、いわゆるデジタルカメラらしくAFやEVFを使って撮影でき、普通のデジタルカメラと同じぐらい接写ができて、手ブレ補正も備わっているのが特徴。モノクロファン注目の描写と、片手でもクイックに撮れる最新デジタルカメラらしい使い勝手が融合し、これまで「(マニュアル操作が主体の)M型だから」と敬遠していたユーザーにも訴えかけるパッケージングになっている。
また、M型のモノクロ専用機も「ライカM10モノクローム」として2020年1月にリニューアルされたばかり。こちらは新旧ライカレンズを絵筆のように使い分ける表現の自由度と、レンジファインダーカメラならではのクラシックな操作感が楽しめる。まさにフィルムカメラのフィルムがデジタルカメラのイメージセンサーになっただけ、という感覚に近いかもしれない。"モノクロ専用機"という異端の商品が、こうしてユーザーの好みでスタイルを選べるまでに発展を遂げたのは驚くべきことだろう。
手ブレ補正は、オン/オフ/オートから選択可能。基本状態は「オート」になっており、シャッター速度が1/60秒より速いと手ブレ補正が自動的にオフになる制御。ライカは手ブレ補正によりレンズが動くことによる光学性能のロスを嫌って、先代のライカQにおいては手ブレ補正機構を搭載しつつも出荷時設定を「オフ」にしていた。
ショートカットキーとして、背面左手側のFNボタン、天面右手側ダイヤルのボタン(設定ダイヤルボタン[右])が利用可能。いわゆるAFL/AELのボタン(ズーム/ロックボタン)も、機能割り当てを変えられる。
バッテリーはライカSL2などと共通の「BP-SCL4」。1個2万円と高価だが、これにより従来のライカQより撮影可能枚数が増えたという。バッテリー抜き差しの方法が独特なので、動画にしてみた。ロック解除レバーを操作し、飛び出た部分を1度押し込むようにすると、バッテリーが抜ける。差し込む時はただ奥まで押し込めばOKだ。
実写サンプル
特記したものを除き、カメラで撮影したままのJPEGデータをそのまま掲載している。サムネイルのクリックでオリジナルデータを表示。