新製品レビュー
FeiyuTech Pocket 3
リモコンとカメラヘッドに分離 自由度の高さが自慢のジンバルカメラ
2023年11月7日 11:53
FeiyuTechのジンバルカメラ「Pocket 3」は、カメラヘッドと操作部(リモコン)が分離できるジンバルカメラだ。
カメラとリモコンのセット(スタンダードセット)が実勢価格6万8,900円(税込)となっており、このセットで一般的なジンバルカメラ同様の撮影ができる。
歩きながらでも滑らかに撮影
まずはカメラヘッドとリモコンを合体させた状態で撮影をしてみた。ジンバルなので階段を上がったりしても揺れはほとんど無く、安定した撮影ができていた。イメージセンサーは1/2.3型CMOSで、有効画素数は1,200万画素。動画は最大4K 60Pの撮影に対応している。
リモコン部分には0.42型のモニターがあり、ライブビューを見ながら撮影可能。このモニターはタッチパネルになっており、各種設定や再生をタッチ操作で行えるようになっている。
リモコンにはカメラの向きを変えるジョイスティックや録画ボタン、ズームスイッチなどが並んでいる。モードボタンを2回押すとカメラを中央にリセット、3回押すと自撮りモードに切り換えられたりと、よくあるジンバルの機能は網羅している。
カメラの画角は130度となっており、かなりの広角。自撮りでも撮影者に加えて風景を広く写すことができる。なお、画角は「超広角」「広角」「広角無効」の3つから選択でき、ほかにデジタルズームも4倍まで対応している。
スローモーションの撮影にも対応しており、4Kだと2倍、フルHDだと4倍、720pだと8倍となる。2倍でもそれなりにスロー感は出るので、これが4Kで撮れるのはおもしろい。
ワンショットでの写真撮影は最大1,200万画素で記録。DNG形式のRAWも記録可能だ。
また、ジンバルが自動的に動いて複数のショットを撮影し、スマーフォンに読み込んでから合成するパノラマ機能もある。パノラマの場合、2×2の4ショットや3×3の9ショットを合成できる。
カメラを分離して使う
電源が入った状態でカメラヘッドとリモコンを分離すると、そのままワイヤレス接続状態となる。カメラヘッドのみにすると自撮り棒に付けたり、三脚に取り付けて地面に置くなどアングルの自由度が高まる。
カメラヘッドの底部はマグネットになっており、金属に付けることも可能となっている。また、付属のプレートを装着すると、三脚やアルカスイスの雲台に付けられる。また、同梱のテープをプレートに通せば棒状のものにカメラを固定できる。
スマートフォンから操作も可能
専用アプリをダウンロードすると、スマートフォンからカメラヘッドを無線コントロールできる。ライブビューも見られるほか、カメラ内の動画や写真も見ることができる。もちろんカメラの向きも変えられる。
スマートフォンからリモコンとほぼ同じような使い方ができるので、安く済ませたければカメラヘッド単体を購入する手もある。これだと同3万5,000円と買いやすくなる。
本機はジンバルが付いたアクションカメラという新しいカテゴリーの製品だ。一般的なアクションカメラでは手ブレ補正が弱いと感じている人には新たな選択肢になるのではと感じた。カメラヘッドは防水ではないが、オプションで水深20m対応の防水ケースもラインナップされている。
モデル:進藤もも