ミニレポート

ソニー標準ズーム「FE 28-60mm F4-5.6」のレンズ保護やドレスアップに。 Amazonで見つけた汎用角型フードをご紹介

ソニーが1月に発売した標準ズームレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」(SEL2860)を筆者も使っている。ミラーレスカメラ「α7C」のキットレンズにもなっているので、お持ちの方も多いのでないだろうか?

筆者は同じくソニーの「α7 III」に装着しているが、レンズの重さを感じさせないほどの167gという軽さも気に入っている。沈胴機構により収納時にとてもコンパクトになるのも良い点だ。

そんなFE 28-60mm F4-5.6だが、少々気になったのは純正のレンズフードが用意されていないという点。

メーカーとしては、「小型軽量が売りなのだからそのまま使うべし」ということなのかも知れないが、他のレンズでは常時フードを付けている筆者としてはなんとかしたいと思っていた部分だった。

α7 IIIに装着したFE 28-60mm F4-5.6(SEL2860)

フードは本来、余分な光線をカットするためのものだが、レンズ保護にも有用。ぶつけたときにフードがバンパーの役割を果たすからだ。

そしてもう一つはドレスアップという点。というのも、このレンズは沈胴機構のため先の鏡胴が細くなっており、使用時には格好が今ひとつだと感じていた。そのため、フードを付ければ少し見栄えもすると考えたのである。

ケラレること無く使えた

そこでサードパーティーから出ている汎用フードを物色することにした。取り付けはフィルター枠(40.5mm)を利用することになる。

金属製の丸型フードが色々と出ているのだが、もっと探していたらAmazonで角型フードを見つけたという次第だ。

買ったのは「NEWYI」というロゴの入ったフードで、届いた箱には中国製とあった。購入価格は1,060円。Amazonでは同じような製品が様々な出品者から販売されているようだ。

パッケージにはフード本体と英/中文の説明書が入っていた。このフードは、内部のリングとそれに被さるフード部分からできている。枠に対してフードはどの角度でもネジで固定できるので、画面に対して曲がらずに固定できる仕組みになっている。

ところで、汎用フードを通販で買うときに問題になるのはケラレの確認ができないことである。標準から望遠域では問題にならないことが多いが、FE 28-60mm F4-5.6のようにワイド端28mmともなるとケラレの心配があった。

しかし、装着して最小絞りのF22でテストしてみてもケラレは確認できず一安心となった。

ケラレチェックもクリアしたところで改めてフードを装着した姿を見てみると、思った通りでなかなかの格好良さである。丸型フードとはまた違い、高級感も増したように見えた。表面は縮緬塗装風のテクスチャーがあり、プラスチックだがテカテカではない点も良かった。

なお「フードのロゴが目立って嫌だ」という場合は、上下逆にすればロゴ無しの面を上にすることができる。

このフードは対物側にもフィルターネジが切ってあるのだが、そちらは49mm径となっている。そのためレンズ付属の40.5mm用フロントキャップは装着できない。筆者は49mmのキャップを購入して付けている。

フィルター枠があるということで、49mmのフィルターを装着してみた。このフィルターは枠の厚さが約3.2mmの薄枠タイプだったが、ワイド端28mmの位置では絞り込むとわずかにケラレが確認できた。ズームリングをほんの少し動かせばケラレは解消されるが、フィルター使用時は注意しておきたい。

ドレスアップもまた楽しい

先にも書いたとおり、レンズフードの主目的は余分な光線のカットではあるが、ズームレンズの場合はフードの大きさを広角端に合わせる必要があるので、本来のフードとしての役割は限定的になる。

そういうわけで、筆者もこれでフレアやゴーストが低減できるとはあまり思っておらず、どちらかというとドレスアップ&レンズ保護が目的のアクセサリーと考えている。

以前紹介したブラケットも付けてみた。なかなか精悍な見た目に。

それにしても、このようなちょっとしたアップグレードでも、レンズに対する愛着が湧くもので、持ち出して撮影するのが楽しくなってくる。なかなかオススメのアイテムだった。

ちなみに、このフードは他の口径もラインナップがあるので気になる方はチェックしてみて欲しい。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。