私はこれを買いました!

想像以上の進化に驚いた、4年ぶりの新たな相棒

キヤノン EOS R5 Mark II(中原一雄)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2024年に購入したアイテムを1つだけ紹介していただきました。(編集部)

息子の野球と共に実感する撮影の新たな歓び

今年、我が家に新しくやってきたのは4年ぶりのモデルチェンジとなったEOS R5 Mark IIです。ちょうど4年前の本企画でEOS R5にとても満足していた私ですが、やはり新しいカメラは良いものですね。

この4年の間に、各社の上位機は積層センサーを搭載することで動体の歪みを抑えた電子シャッター運用が当たり前にできるようになり、無音撮影やプリ連写など従来のカメラでは難しかった撮影を実現していました。そして今回、EOS R5 Mark IIも先代の使いやすい4,500万画素はそのままに積層センサー化を実現。

今までのEOS R5でも特に困ることはなく普段の撮影は出来ていたのですが、撮影の可能性が広がるなら……ということで導入してみることにしました。

EOS R5 Mark IIのエンジンは従来のDIGIC Xに加えDIGIC Acceleratorとのデュアル構成となったことで、AF性能も大幅にアップ。やや時代遅れ感のあったEOS R5のAFから一気に2世代分の進化を果たして業界トップクラスの性能となったこともポイントです。被写体認識やトラッキングの精度が大きく向上したことで、確実に人をダメにするカメラに近づいています。もう古いAFシステムのカメラで仕事をする自信が無くなってきました(笑)

今年は長男が少年野球を始めたので、週末はEOS R5 Mark IIとRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMのセットでグラウンドに出かける日が多かったのですが、動体が被写体だとEOS R5 Mark IIの進化の偉大さが身に染みて分かります。AFがバシバシ決まるだけでなく、シャッターの損耗を気にすることなく最大30コマの電子シャッターで決定的瞬間を抑えられる。正直、想像していた以上の快適さでした。

そのほか、カメラ内アップスケーリングやカメラ内アップスケーリングといったディープラーニング技術を活用した高画質化機能も今後のカメラの進化を占う上で重要な機能だと思いますし、CINEMA EOSの仕様を踏襲した動画機能の充実も大きな進化と言えるでしょう。

まだまだこのカメラの実力を100%引き出した撮影はできていないので、来年はカメラの能力に負けないよう、新たな撮影分野にも挑戦しながら撮影技術も磨いていきたいところです。

ここ数年撮影している地元の航空祭のブルーインパルス。毎年異なるカメラで撮影しているのですが、EOS R5 Mark IIはここまで簡単に撮れて良いの? という驚きをもたらしてくれました。ブラックアウトフリーで被写体を追いやすいというのも先代にはないメリットです
EOS R5 Mark II/RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM/500mm/シャッター速度優先AE(1/5,000秒、F8)/ISO 1000

近況報告

北海道に移り住んで4年目の冬を迎えました。身も心も完全に北国の住人となり、夏はできるだけ東京出張を入れないようにしています(笑)今年は私が監修したカメラバッグが2つ、Endurance NeoとEnduranceed ビジネスリュックが販売となりました!こちらもどうぞよろしくお願いします!

中原一雄

1982年北海道生まれ。化学メーカー勤務を経て写真の道へ。バンタンデザイン研究所フォトグラフィ専攻卒業。広告写真撮影の傍ら写真ワークショップやセミナー講師として活動。写真情報サイトstudio9を主宰。ライフワークは写真をより楽しむための情報を発信すること。2021年より北海道に移住して活動中。