私はこれを買いました!

「楽しく撮影したい気持ち」に応えてくれるカメラ

OM SYSTEM OM-1 Mark II(木村琢磨)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2024年に購入したアイテムを1つだけ紹介していただきました。(編集部)

軽快で高性能な撮影スタイル

風景写真を撮影する上で最も重要視していること、それは機動力。

風景写真の撮影は撮影をすることよりも現場に向かうことがメインになることも多く体力勝負な現場も多い。体力の消費といえば機材の重量も関係していて重たい荷物を担いで足場の悪いフィールドを歩くとなれば必然的に体力も消耗してしまう。

私が写真家になって20年となるが、私の写真家人生のデビューから支えてくれているのがOM SYSTEM(当時オリンパス)のカメラだ。

OM SYSTEMのカメラは小型軽量で防塵・防滴のカメラが多く、他のフォーマットと比べると物理的に軽量化をすることができる。

さらに今年購入したこのOM-1 Mark IIには、コンピュテーショナルフォトグラフィという機能が搭載されている。代表的な機能で言えば、画素数を拡張することができるバイレゾショット、物理フィルター無しでNDやGND効果を得ることができるライブNDとライブGNDなどがある。超強力な手ぶれ補正も搭載されており、数秒……いや、数十秒のシャッタースピードでも手持ちで撮影ができるほど手ブレに強い。

極端に言えばカメラ1つあれば超高画素で撮影ができ、NDもGNDも内蔵、三脚不要の手ぶれ補正と風景写真を撮影する上でメリットが圧倒的に多いのだ。

前機種OM-1も十分に完成度が高いカメラだったが、OM-1 Mark IIではバッファも増えライブGNDも搭載されたことでさらに完成度が高まった。

画素数を拡張できるハイレゾショットは手持ちでも使用可能で、手持ちの場合は約5,000万画素相当の超高精細な撮影が可能となる。

私の場合は基本的に手持ちハイレゾで撮影することが多いのでOM-1 Mark IIは実質5,000万画素のカメラとして使っている。

機動力が上がるとシャッターチャンスとの出会いも必然的に多くなり撮影時の気持ちの余裕も生まれる。写真はやっぱり楽しく撮影したいと思っている私にとって気軽にシャッターを切らせてくれるOM-1 Mark IIは最高のパートナーである。

仕事で九州を訪れた際に大分県に寄り道をして撮影した原尻の滝。元々、風景の撮影の仕事ではなかったので風景写真用の機材は必要最低限しか携行していなかったがライブND128を使用することで滝をスローシャッターで撮影することができた
OM SYSTEM OM-1 Mark II/M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO/10mm(20mm相当)/マニュアル露出(F11・1秒)/ISO 200

近況報告

2025年1月に個展が2つ開催されます。1月4日より岡山県倉敷市玉島市民交流センターにて「渚にて」、1月21日より東京で開催した個展「INside(me)」の巡回展を山陽新聞社さん太ギャラリーにて開催します。

木村琢磨

はち株式会社代表取締役。岡山県在住のフリーランスフォト&ビデオグラファー。広告写真スタジオに12年勤務したのち独立。主に広告写真(風景・料理・建築・ポートレートなど)を撮影。ライフワーク・作家活動として岡山の風景を撮影。12mのロング一脚Bi Rodやドローンを使った空撮も手がける。