私はこれを買いました!

小型軽量ボディにZシリーズの魅力が凝縮

Nikon Z 50(水咲奈々)

今年、デジカメ Watchでレビュー系の記事を複数執筆していただいた写真家・ライターの皆さんに、2019年に購入したカメラ関連製品(新品に限る)をひとつだけ挙げていただきました。(編集部)

長時間の街歩きにも

去年はZ 6をご紹介したこちらの企画ですが、今年はそのZ 6をキュッと小さくしたようなボディサイズの、Z 50が私のイチオシモデルとなりました。

約126.5×93.5×60mmのボディーはとにかく小さい! 見た目はZ 6、Z 7とほぼ同じデザインなのに、持つと驚くほど軽いので、気軽に長時間持ち歩けます。11月に訪れたパリでは、街中の景観がいいこともあり、メトロはあまり使わずに、とにかく歩いて写真を撮って回っていたので、Z 50の小型軽量サイズは本当にありがたかったです。

沈胴式のキットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」は、とても薄いのが私の好みにマッチしました。身長の低い私に合わせて作ってもらった、短めのサクラスリングを付けて首から下げると、レンズが長くないのでカメラが下を向くことなく、すっきりとバランス良く持ち運べます。

また、Zシリーズには、沢山の種類のクリエイティブピクチャーコントロールが搭載されているので、どんなシチュエーションでも、似合う色味が絶対に見つかるのが楽しい点でもあります。私は、レトロなフィルム調になる「レッド」、アンダー部の締まりが良くなって印象的な画になる「デニム」、背景が黒や青などで主役のコントラストをさらに高めたいときは「ソンバー」、全体に青味がかって清涼感の増す「モーニング」をよく使用しています。

この小ささでも瞳AFはしっかりと働くので、ナチュラルで優しいボケを作り出してくれる「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」を使ったポートレートも撮りやすく、旅行はもちろん、ポートレート、スナップ、ファミリーフォトなどなど、重めのカメラが気分ではないときに、気軽に持ち歩ける、でも中身は真面目でしっかりとした画を作り出してくれるパートナーとして、来年も一緒に色々な所に行きたいと思います。

パリのパッサージュにて。色々なお店の中をショーウインドウ越しに眺めるのも楽しい、レトロなアーケードです
ニコン Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 50mm / 絞り優先AE(F6.3・1/80秒・) / ISO 2500 / クリエイティブピクチャーコントロール:モーニング

水咲奈々

東京都出身。大学卒業後、舞台俳優、モデル、雑誌編集者を経て写真家に転身。雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活動中。今年は定期的にポートレートWSを主催。年末には沖縄でのポートレート撮影ツアーを成功させたので、来年も新しいことにチャレンジし続けたいです! 公式サイト:http://misakinana.com twitter:@_NanaMisaki Instagram:@_nana.misaki_