私はこれを買いました!

マクロファン待望のレンズでキレッキレの描写を楽しむ

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO|Art(三井公一)

今年、デジカメ Watchでレビュー系の記事を複数執筆していただいた写真家・ライターの皆さんに、2018年に購入したカメラ系の製品(新品に限る)を1つだけ挙げていただきました。(編集部)

Artラインになったカミソリマクロ

2018年は待ちに待ったマクロレンズがようやく登場した記念すべき年だ。

「カミソリマクロ」という異名を持つ、切れ味バツグンのシグマの70mmマクロ。これまでは2006年発売の「MACRO 70mm F2.8 EX DG」を「SIGMA sd Quattro」や「SIGMA sd Quattro H」で使ってその写りを堪能してはいたが、やはり最新の「Art」ラインでのリリースを心待ちにしていた。そしてその夢がついに実現したのである。

スリムで軽量コンパクトな鏡筒、十分な深さを持つレンズフード、正確でスムーズなオートフォーカス、そして素晴らしいヌケ感と、最高の緻密さを誇る解像力。申し分のない仕様で新「カミソリマクロ」は我々の目の前に再臨してくれた。

多くのマクロレンズファンも喜んだことに違いない。この切れ味バツグンのレンズでさまざまな近接撮影を楽しんでいるシーンが目に浮かぶようだ。自分もその写りを存分に味わっている。

マクロ撮影だけでなく風景やポートレート、スナップ撮影でもその威力を発揮してくれている。とてもスリムなのでカメラバッグの片隅にスルリと入るのもいい感じである。残念なのはニコンFマウント版がないことだけくらいであろうか。暖かくなってさまざまな生き物が出てくるのが今から楽しみである。

作例

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art はマクロ撮影はもちろん、スナップなどでもシャープな絵を提供してくれる。スリムなので携行も楽チンだ。

SIGMA sd Quattro / SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art / 1/800秒 / F8 / -0.7EV / ISO100 / 絞り優先オート / 105mm相当

プロフィール & 近況報告

2019年もブラブラ撮影に邁進する予定。出揃ってくるフルサイズミラーレス一眼が楽しみ。春くらいにはコンパクトな展示も計画している。

三井公一

1966年神奈川県生まれ。新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービー、執筆、セミナー、コンサルティングなどで活躍中。有限会社サスラウ代表。著書にはiPhoneで撮影した写真集「iPhonegrapherー写真を撮り、歩き続けるための80の言葉(雷鳥社)」、「iPhone フォトグラフィックメソッド(翔泳社)」などがある。公式サイト:http://www.sasurau.com