イベントレポート
「TopEye 全国高校生写真サミット2020」表彰式レポート
個人賞メインに変更 全作品展を新宿・大阪で順次開催
2020年2月3日 13:21
株式会社ニコンイメージングジャパンは、「TopEye 全国高校生写真サミット2020」を1月31日~2月2日にかけて開催した。最終日には6名の受賞者が決定し、横浜美術館で賞状の授与などが行われた。
TopEye 全国高校生写真サミットは、同社が中高写真部に向けて発行している雑誌「TopEye」でのフォトコンテストの成績によって、全国から選抜された15校の写真部生徒45名が参加するイベント。今回で8回目を迎える。
生徒たちは講師をつとめた写真家のアドバイスを受けながら横浜で作品を制作した。前回までは「チーム賞」をメインとした学校対抗競技の側面があったが、今回はチーム賞の代わりに順位無しの「個人賞」をメインとしたイベントに変わった。同社では、「個人の作品力を高める学びの場にして欲しい」としている。
講師および審査員は熊切大輔さん、藤岡亜弥さん、秋元貴美子さん、秋山華子さん、水咲奈々さん、ミゾタユキさんの6名(順不同)。生徒は9名ずつ5つの班に分かれ、熊切さんを除く5名の講師がそれぞれの班で指導を行った。熊切さんは全体的な立場でのアドバイスをした。
初日は撮影、2日目は撮影とプリントそして作品発表があり、最終日が表彰式という日程。撮影には同社からデジタル一眼レフカメラ「D5600」と高倍率ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」が貸し出された。講師からは撮影はもとより、セレクトの仕方やプリントについてもレクチャーがあった。提出作品にテーマは無く、各自最大4枚までの組み写真として仕上げた。
授賞式の全体講評で藤岡亜弥さんは、「自分の班には、良い写真を撮ろうと思わなくていいしテーマも無くていい。楽しんで夢中になって写真を撮って、と最初に伝えました。たくさん撮る中から組写真への広がりを持たせることができるからです。このサミットで経験した全国の仲間との交流をこれからも大切にして欲しい」と話した。
・熊切大輔賞を受賞した秋山遥香さんの作品「青を歌う」
最終日には、「写真が動かす心」と題した熊切大輔さんの特別講演が行われた。熊切さんは、見た人がそれぞれの思いでみられる「ストーリーのある写真」、もっと撮りたくなる「自分の心を動かす写真」、その時・その場所を切り取る「瞬間を活かした写真」の3つを挙げ、それぞれに沿った自身の作品を例に、具体的な構成の仕方などを生徒に説明した。
今回のTopEye 全国高校生写真サミット2020で撮影された作品と、2019年度のTopEye フォトコンテスト入賞作品は、新宿と大阪のニコンプラザ THE GALLERYで展示される。会期は以下のとおり。
TopEye全国高校生写真サミット 2020全作品展
会場および期間
THE GALLERY 新宿2(ニコンプラザ新宿内)
2020年3月24日(火)〜3月30日(月)
THE GALLERY 大阪(ニコンプラザ大阪内)
2020年4月9日(木)〜4月15日(水)
開館時間
10時30分〜18時30分(日曜休館/最終日は15時まで)