イベントレポート
【CP+2019】NASの利便性をアピールしたSynology
M.2 SSDをキャッシュに使える新モデルなども展示
2019年3月1日 21:27
NASメーカーのSynologyは、CP+2019において画像の保管場所としてのNASの利便性をアピールしていた。
CP+はカメラ系のイベントだけに、NASの存在について初めて知ったという来場者が多いとのこと。ただし、説明を聞くと「便利そうだ」という声も寄せらるという。SynologyのNASはアプリでさまざまな機能が利用できるのが特徴で、写真の保管だけでなく、共有など別の利用もしやすくなっている。そうした面で興味を覚える来場者もいるようだ。
新製品としては、2月に発売されたばかりのDiskStationシリーズ2機種が展示されていた。
1つは5ベイのDS1019+。底面にM.2のSSD用スロットを2つ搭載しておりキャッシュとして利用することで高速化ができるという。実勢価格は税込10万円前後。
もう1つは12ベイのDS2419+。本体のインターフェースはギガビットイーサネットだが、背面にPCIeスロットにオプションのカードを装着すると10GbEが利用できるようになる。より高速な転送が可能となっている。こちらもキャッシュ用のM.2スロットを2つ搭載している。実勢価格は税込22万円前後。
ブースではNASで写真を活用するための初心者向けガイドも配布されている。
また会場中央のプレゼンテーションステージでは普段からSynologyのNASを使っている写真家のイルコ・アレクサンダロフさんがセミナーを行っていた。1回の撮影で100GBは撮影するというイルコさんは、30TBのNASを使用。それまで30台ほどあったHDDをNASに集約したそうだ。
NASはスマートフォンなどからアクセスできるのも特徴だ。例として飛行機に乗っているときにクライアントから写真を送って欲しいという依頼が来た際、スマートフォンからNASにアクセスしてフルサイズのデータを送ることができたというエピソードを紹介した。
またイルコさんは、写真を失わないためにバックアップが大切と訴える。NASはそれ自体冗長化されているが、同氏はSynologyの提供する機能を使い、写真をAmazonのクラウドサービスにバックアップする設定で使用しており安心とのことだった。