東京カメラ部2018写真展、渋谷ヒカリエで5月5日まで開催

「東京カメラ部2018写真展」が、渋谷ヒカリエで4月26日（木）から始まっている。最新の「10選2017」の作品10点を含む約1,200点のプリントが展示されているほか、4月28日（土）からはトークステージも繰り広げられる。

歴代“10選”のプリントが並ぶ

SNSベースの写真投稿サービス「東京カメラ部」が毎年開催している写真展。渋谷ヒカリエでの開催は5年目となる。

メインとなる6世代にわたる「10選」のプリント。1人2点のA2サイズ作品が並べられている。10選とは、1年間の投稿作品への「いいね！」数、コメント数、シェア数から選ばれた10作品のこと。

多種多様な表現が見られる東京カメラ部だが、この会期に限っては画面ではなく、プリントで再現されている点に注目したい。年に1度とはいえ、東京カメラ部の作品をプリントで見られる機会は興味深く、参加者への刺激にもなっているはずだ。プリントを担当したのは今年も富士フイルム。

また、展示をする10選フォトグラファーと会える場でもあり、会場ではメンバー同士が交歓を交わす姿がそこかしこで見られた。当サイトでも10選出身の写真家を取り上げた記事は何気に多い。この記事の下の関連記事エリアに集約しておいたので、興味のある方は読み返して欲しい。

プリント体験やトークステージも

東京カメラ部には「分室」と呼ばれる企業協賛のFacebookページも多数あり、その絡みで企業の展示スペースも設けられている。

キヤノンは昨年と同様、A3ノビ対応プリンターのPIXUS PRO-10SとPIXUS PRO-100Sを持ち込み、A4サイズでのプリントが1枚無料でもらえるサービスを実施している。使用されていたPCは、マウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」だ。

サンプルとしてプリントできるのは、10選出身の藤原嘉騎さんと橋向真さんの作品。

藤原嘉騎さん

橋向真さん

顔料インク（PIXUS PRO-10S）と染料インク（PIXUS PRO-100S）のどちらかを選べるほか、用紙も選択可能。良い機会なので、PIXUS PROの実力を確認してはどうだろうか。ただし原則1人1点。

また、PIXUS XK70とPIXUS XK50を使ったスマホプリントサービスも用意されている。自分のスマートフォン内のデータをアプリ経由でプリントする内容。

ちなみにキヤノンマーケティングジャパンのステージには、藤原さんと橋向さんがそれぞれ登場する予定だ。橋向さんはスマートフォンからのダイレクトプリントについて、藤原さんは写真に合わせた用紙選びについて語るとのこと。

また昨年、全国の駅構内に掲出された「This is my life.」の大型パネルを展示。「みんなの写真でつくる "This is my life.」プロジェクトに投稿された写真をモザイクアートとしたもので、現在展開中のEOS Kiss Mのコピー「Kiss is my life.」は、これをもじったものになる。

ニコンは、協賛する東京カメラ部分室「山のある風景写真館」「Nightscape Gallery」を自社ブースで紹介。トークステージに登壇する半田菜摘さん、別所隆弘さん（ともに10選出身）の作品も鑑賞できる。

また、東京カメラ部への投稿作品で構成された「NIKKOR USERS GALLERY」2018年版が配布されていた。

オリンパスは宇賀地尚子さん、黒田明臣さん、千田智康さん、中田久美子様さんの4名の作品を大きく展示。

富士フイルムは「50,000人の写真展」告知や、オンラインプリント商材の「PHotoZINE」「WALL DEOR」の紹介をしていた。

DJIブースでは、東京カメラ部「日本の四季」から選ばれた空撮作品に加え、世界規模で展開しているコンテスト「Sky Pixel」の作品も展示。最新の「MAVIC AIR」をはじめとしたドローンの展示もある。アンケートに答えるとMAVIC AIRが当たる、会場限定のキャンペーンも行なっていた。

東芝メモリは、東京カメラ部内で実施したコンテスト「EXCERIA×PHOTORAVELERS PHOTO CONEST 〜旅するあなたのメモリーに〜」から選出された作品を展示。このコンテストには3,789点もの応募があったという。10選2014のひとり、井上浩輝さんの撮影風景を追った動画も上映されている。

上記以外にも多数のトークステージが用意されている。

以上、主に企業協賛の展示とステージを紹介したが、環境省、北海道美瑛といった観光系や、東京カメラ部自身の運営によるステージも予定されている。

GWのお約束となった東京カメラ部の写真展、買い物などで渋谷に足を運ばれた際に、のぞいて見てはいかがだろうか。