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「第8回タムロン鉄道風景コンテスト」入賞作品展が開幕

87点を展示 そごう大宮店で10月31日まで

左から、そごう大宮店店長 堤真理氏、さいたま商工会議所会頭 佐伯鋼兵氏、さいたま市長 清水勇人氏、さいたま市教育委員会生涯学習部長 森田敏男氏、タムロン代表取締役 小野守男氏

タムロンは10月9日、第8回タムロン鉄道風景コンテスト「私の好きな鉄道風景ベストショット」 入賞作品写真展のオープニングセレモニーを開催した。会場は埼玉県さいたま市のそごう大宮店3階特設会場。10月31日まで開催する。

8回目を数える恒例のフォトコンテストの作品展。8月まで作品を募集し、応募総数6,554点の中から入賞作品87点を展示する。10月14日の「鉄道の日」を盛り上げる大宮の地域施策と関連し、今回の入賞作品展は例年より開催時期が早く、期間も長くなっている。

さいたま市長の清水勇人氏は、同写真展を「質、量ともに年々充実している注目のイベント」だとし、作品を通じて鉄道への思いや、様々な努力を感じると述べた。

同氏では、文化芸術都市を目指す取り組みのひとつとして、国際芸術際「さいたまトリエンナーレ2016」の開催にも触れた。各アートプロジェクトとともに、創造的市民活動を促す。

さいたま商工会議所会頭の佐伯鋼兵氏は、鉄道の要衝として“鉄道のまち”をアピールする大宮のトピックとして、鉄道博物館が2017年に10周年を迎えることや、その鉄道博物館で11月21日に夜間貸し切りの婚活イベントが行われることに触れた。

審査員をつとめた鉄道写真家の広田尚敬氏とフォトライター「鉄子」こと矢野直美氏の講評では、広田氏から「プリントをもうひとつ、頑張ってほしい」と、プリントの重要性を伝えるコメントがあった。ひとつの作品でも、審査段階で見たものと、展示作品となった段階では見え方が異なり、プリント次第で作品が変わるという“深読み”が存在すると話した。

審査員の広田尚敬氏(右)と矢野直美氏(左)。広田氏は、応募総数6,554点の6,554を「向かい風、心地よし」と読んだ

「一般の部」大賞の富澤涼一さんは、自身はまだ写歴が長くないと話すも、以前の同コンテストで「タムロン賞」に選ばれたところから写真の深みにはまったという実力派。

「ユーモアフォト賞」の西河博美さんは、作品募集の締め切り日に「当日消印有効」で滑り込んだ。女性駅員が水鉄砲を手に電車を迎えるという夏のイベントを捉えた作品。

「小・中・高校生の部」大賞の北村伶奈さんは、いすみ鉄道のスイーツ列車でケーキを手にした青春の笑顔が並ぶ作品で受賞。楽しい瞬間をのびのびと写した点が評価された。

表彰状と、副賞のタムロンレンズが贈られた
タムロン代表取締役社長の小野守男氏。古くからの「鉄道のまち大宮」に本社を置く企業として写真展の開催を喜び、鉄道写真の魅力をより広く体験してもらえればとコメント

審査員の矢野氏は、次回コンテストに向け「いいと思って撮った瞬間は見る人に伝わる」として、“チャレンジ”をテーマに取り組んでほしいと締めくくった。

応募作品は写真展会場のほか、タムロンのWebサイトで見られる。

(本誌:鈴木誠)