イベント告知

日本写真学会「第29回カメラ技術セミナー」11月18日開催。今年は対面で

OM-1、EOS R3視線入力、D FA 21mm Limited、スマホ考察など

日本写真学会は、11月18日に「第29回カメラ技術セミナー」を東京都写真美術館 1階ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)で開催する。時間は10時〜16時35分。今年はオフラインでの開催となったが、懇親会の実施は見送るという。

参加費は正会員、賛助会員、協賛学協会員が5,000円。非会員が一般6,000円、学生2,000円。学生会員は1,000円。記事末リンク先のWebサイトで申し込める。申込期限は10月31日。

主催者コメント(引用)

今年度のカメラ技術セミナーは、カメラおよびレンズメーカーの技術者による最新機種や製品の3つの講演に加え、独自の進歩を続けるスマートフォンに関する『今後のスマートフォン用レンズの技術進化における一考察』の講演、プロ目線での機材選択に関する『被写体&コンセプト別の相原流機材選択』の講演と『針穴写真の楽しみ方』と題した各分野第一線の先生の講演を企画しました。

お仕事や趣味で、カメラの使用されている皆様、カメラやレンズに興味をお持ちの皆様にこの機会に多くの方にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

プログラム(引用)

講演1:感動の瞬間を切り取るOM-1の開発

西原芳樹氏(OMデジタルソリューションズ)

OMデジタルソリューションズは、小型軽量システムによる高い機動力に高画質と高性能を兼ね備えたマイクロフォーサーズ規格準拠のミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」を2022年3月に発売した。本機は、唯一無二の顧客体験を提供する製品である。本公演では、この次世代マイクロフォーサーズカメラ「OM SYSTEM OM-1」だけが実現できる世界について紹介する。

講演2:EOS R3 視線入力システムの開発

山本英明氏(キヤノン)

2021年に発売したEOS R3で、キヤノンはおよそ20年ぶりに視線入力機能を搭載した。近年、特に発達した被写体検出技術やEVFによる多彩な表示と組み合わせることで、より快適に、意図した被写体に対してピント合わせができるようになった。本講演では、EOS R3の視線入力技術の特徴、技術概要について紹介する。

講演3:HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRの開発

小織雅和氏(リコーイメージング)

リコーイメージングは2021年11月に、HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRを発売した。本製品は、超広角レンズでありながらボケ味にこだわるなど、一般的な広角レンズとは異なる個性的な特徴を持った製品となっている。本講演では、その開発背景や技術内容について紹介する。

講演4:今後のスマートフォン用レンズの技術進化における一考察

岩隈志文氏

スマートフォンに搭載されるカメラは、SNSの普及による影響やスマートフォン自体の価値向上のため、携帯電話の登場以来、その性能は日々進化している。一方で、QRコードなどの機能も付加されており、Toolとしての利便性もアップしている。その進化の過程を整理するとともに、今後の技術展開について筆者の予想も交えて紹介する。

講演5:針穴写真の楽しみ方

中島正己氏(日本針穴写真協会)

一般に「針穴写真」=「ピンボケ写真」というイメージが強い。確かにレンズを使用しないため解像度を上げることは難しい。しかし、その分カメラの構造は単純となり自作が可能となる。針穴写真の欠点を挙げればきりがないが、その欠点を生かした表現方法を模索し、表現方法に合わせたカメラを作製し、撮影方法を工夫するなど、カメラ作りに始まり作品が完成するまで楽しむことが出来る。そのいくつかの事例を紹介する。

講演 6:被写体&コンセプト別の相原流機材選択

相原正明氏(写真家)

1.富士フイルムGFX100Sによる風景&建築 緻密立体感の表現 2.Nikon D6による,超高感度,3Dトラッキングを使った 夜鉄 3.富士フイルムXシリーズ 電子無音シャッターが可能にした落語の撮影 4.LUMIX S1R ハイレゾ&L.モノクロ Dによる硬質なモノクロ表現 5.富士フイルム ACROS II 銀塩フィルムならではの世界観 6.シグマ,タムロン,ツァイス レンズ表現を優先とした撮影スタイル