イベント告知

キヤノン、ARやMR技術を活用した映像体験イベントを建仁寺で開催。「風神雷神図屏風」のプロジェクションマッピングも

キヤノンは、京都府の臨済宗大本山 建仁寺にて、映像体験イベント「ヨルZEN(禅)-自然と共生する日本-」を開催する。期間は10月15日(土)から10月30日(日)。事前予約制。入場料は2,200円(拝観料を含む)。

同社のAR(Augmented Reality:拡張現実)技術や、MR(Mixed Reality:複合現実)技術を活用した体験型イベント。「先進のイメージング技術を活用することで、文化財の中で表現された自然や生き物に命を吹き込んだかのような動きある展示」を行うとしている。

同社の高精細キャプチャー技術を用いて撮影した、天井画「双龍図」のAR視聴コンテンツを用意。撮影にはミラーレスカメラ「EOS R5」とRFレンズ「RF70-200mm F2.8 L IS USM」を使用し、分割撮影したデータを18.4億画素の画像に合成したという。

分割撮影の様子
撮影に使用したカメラ

また、MRシステムを活用して、建仁寺方丈庭園の枯山水「大雄苑」に3D CGを出現させるという。このほか、綴(つづり)プロジェクトにて制作した国宝「風神雷神図屏風」(高精細複製品)のプロジェクションマッピングも実施する。同社は、「作品に込められたメッセージを映像で可視化し、日本文化の理解促進に貢献します」と説明している。

開場時間は17時45分~20時00分(最終入館19時20分)。入場時間を3回(各30分)に分けて用意しており、チケット購入時は希望の時間帯を選択する。10月24日(月)と25日(火)は休館。

一脚・三脚・脚立などの機材を用いた写真撮影は不可。AR視聴時にはスマートフォンを利用。コンテンツ視聴にかかる通信料は利用者の負担となる。

用意するコンテンツは次の通り(引用)。

高精細キャプチャー技術により天井画「双龍図」のAR視聴を実現

建仁寺法堂(はっとう)の天井画「双龍図」を、AR(Augmented Reality:拡張現実)で視聴できるコンテンツを展示します。キヤノンの独自技術により、縦11.4m×横15.7m・天井高10.8mの「双龍図」の分割撮影を行い、18.4億画素の画像に合成しています。実際の天井画にスマートフォンのカメラをかざすと、「仏法の守護者で、慈愛の雨を降らせる神」であるとされる龍のAR映像が動き出します。さらに、肉眼では見られない筆跡などをスマートフォン上で拡大して鑑賞することもできます。

天井画「双龍図」のAR視聴

MRシステムを使用した枯山水「大雄苑(だいおうえん)」の体験型コンテンツを展示

建仁寺方丈庭園の枯山水「大雄苑」でのMR(Mixed Reality:複合現実)体験が可能なコンテンツを展示します。キヤノンのMRシステムのヘッドマウントディスプレイ「MREAL S1」(2021年2月発売)を用いて枯山水を見ると、現実空間に重ねられた3D CGが出現します。禅の世界観をモチーフにした、神秘的で臨場感のある映像体験ができます。

枯山水「大雄苑」のMR体験
MREAL S1

国宝「風神雷神図屛風」(高精細複製品)のプロジェクションマッピングを上映

国宝「風神雷神図屏風」(高精細複製品)に合わせたプロジェクションマッピングを行います。プロジェクターを2台使用し、「風神が種を運び、雷神が雨を呼び、五穀豊穣がもたらされる」というストーリーを描いた迫力のある映像を投影します。なお、本高精細複製品は、キヤノンと京都文化協会(NPO)が共同で進める「綴(つづり)プロジェクト」で制作され、昨年建仁寺に奉納されたものです。

国宝「風神雷神図屏風」のプロジェクションマッピング