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Adobe PhotoshopにGoogleのAIモデル統合 「Gemini 3 Pro Image」が利用可能に

Kris Kashtanov

アドビは11月21日(金)、Googleの画像生成AIモデル「Gemini 3 Pro Image」(通称Nano Banana Pro)をAdobe FireflyとAdobe Photoshopに統合したと発表。同日より各アプリケーションでNano Banana Proを活用した機能が使えるようになった。

Nano Banana Proは、GoogleのGemini 2.5 Flash Image Model(Nano Banana)の進化版となるAIモデルで、その編集品質は大幅に向上しているという。テキストプロンプトを用いた画像の調整、アスペクト比の変更、解像度の向上、アングルや照明の調整といったことまで可能だとしている。

Adobe Fireflyにおいては、「テキストから画像生成」でNano Banana Proを利用できる。また生成AIに関するワークフローをサポートするAdobe Fireflyボードでも利用可能とした。

Adobe Photoshopでは「生成塗りつぶし」を強化するAIモデルとしてNano Banana Proを搭載。特定の編集、高解像度コンテンツの生成など、プロンプトベースで素早く実行できるとしている。

Adobe PhotoshopでNano Banana Proによる「生成塗りつぶし」を使い、テキストプロンプトで昼を夜に替えた画像(アドビ提供)

アドビはこれまでにも、同社クリエイティブアプリの性能を補完する目的でBlack Forest Labs、ElevenLabs、Google、Ideogram、Luma AI、Moonvalley、OpenAI、Pika、Runway、Topaz LabsといったAIモデルを“パートナーモデル”として統合してきた。AIモデルはそれぞれ得意とする作業が異なるが、ユーザーがアプリケーションやワークフローを切り替えることなくAIモデルを選択できるようにする狙いがある。

本誌:宮本義朗