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アイデア創出から生成AIでサポートする「Adobe Fireflyボード」
AI動画モデルの追加や新サブスクリションプランも
2025年9月25日 17:27
アドビは9月25日(木)、生成AIに関する作業をシームレスに行うことを企図した「Adobe Fireflyボード」の一般提供を開始した。あわせて新しい2つの生成AIモデルと、Adobe Fireflyに関するサブスクリプションプランの更新を発表している。
“AIを中心としたリアルタイムのアイデア探索・反復・共同作業のための空間”と定義するのが、新しいワークスペースとなる「Adobe Fireflyボード」。各ツールを行き来したり、素材を手作業で集めたりといったことをせずに、生成AIによるアイデア出しからその後の試行錯誤、複数人での共同編集などシームレスに作業できる点が特徴という。Flux、Google、Luma AIなどパートナー各社のAIモデルも活用できる。
2つの新モデル
またAdobe Fireflyボードにおける新しい生成AIモデルとして、「Runway Aleph」と「Moonvalley Marey」の2つを追加。
「Runway Aleph」は参考動画をもとにストーリーボードを生成。会話形式による編集により、その動画を洗練させていくことができるという。

「Moonvalley Marey」は参考画像により、最初と最後のフレームを指定して動的なモーションクリップを生成できるというモデル。
3つの新機能
生成AI機能として「プリセット」「画像内のテキストを編集(Beta)」「画像について説明」の3機能を新搭載。
「プリセット」は様々なスタイルの画像を生成する機能。モデル付き製品を可視化する「プロダクト」や「キャラクター」、ファッションアイデアを得る「バーチャル試着」、ポートレートを変容させる「エレクトリックパーティー」といった機能がワンクリックで使えるという。
「画像内のテキストを編集(Beta)」は、画像内のテキストを置き換えられるというもの。Adobe Fireflyボードを離れることなく、この作業が行えるのが利点としている。
「画像について説明」は、Adobe Fireflyボードが画像を分析して“プロンプトとして説明”してくれるという機能。自身で適切な言葉を探す必要がなく、インスピレーションを簡単に発展させられるという。
新たなサブスクリプションプラン
Adobe Fireflyのサブスクリプションプランは、Creative Cloudアプリ全体でのクレジット容量をより明確に反映する名称に変更。また、新たにFirefly Standard、Firefly Pro、Firefly Premiumの各プランの提供を開始した。
いずれのプランにも、標準生成AI機能への無制限アクセス、好きなだけボードを作成できる無制限のキャンバス、パートナー各社のAIモデルへのアクセスが含まれる。なお、Adobe Creative Cloud Proメンバーは、Adobe Fireflyプランと同様にプレミアム生成AI機能へもアクセスできるという。
プラン比較(個人向け)
- Firefly Standard:月額1,580円
→生成クレジット2,000/月 - Firefly Pro:月額3,180円
→生成クレジット4,000/月 - Firefly Premium:月額31,680円
→生成クレジット50,000/月 - Creative Cloud Pro:月額9,080円
→生成クレジット4,000/月