ニュース

Hasselbladの1億画素フラッグシップが刷新。AF性能・手ブレ補正が向上した「X2D II 100C」

5Dジョイスティックを新設

Hasselbladは8月26日(火)、1億画素の中判ミラーレスカメラ「Hasselblad X2D II 100C」を発売した。日本国内での取り扱いは総代理店の株式会社セキドで、価格は115万5,000円としている。

同社フラッグシップミラーレスカメラ「X2D 100C」(2022年9月発売)の後継モデル。センサーサイズ43.8×32.9mmの1億画素裏面照射型CMOSを踏襲しながら、Hasselbladとしては初となるLiDARを搭載。新たにAF-Cモードを備え被写体をとらえる力が向上した。

AF性能について、AF-Cモードの搭載もHasselblad初。ディープラーニングアルゴリズムの活用により、人、車両、動物を確実に検出して追跡するとしている。

ダイナミックレンジは従来機の15ストップから15.3ストップに向上。色深度16bit・約281兆色で繊細な階調を描写するという。撮影データはHDR HEIFまたはウルトラHDR JPEG4としてカメラ内で生成する。モード設定でSDRの撮影も可能。

5軸10段のボディ内手ブレ補正を搭載。従来機は5軸7段だったため、性能としては最大8倍に向上したという。

操作性について背面モニター脇に5Dジョイスティックを新設。迅速なフォーカスポイントの選択、直感的なメニュー操作が可能としている。またカスタムボタンを2つ追加したことで、最大8つのカスタムボタンを使用できるようになった。

背面モニターはタッチ式の3.6型OLED。最大1,400nitのピーク輝度を備える。上90°、下約43°と可動範囲が拡大している。

EVFは576万ドット。視野率は100%で、倍率は1.0倍。

1TBの内蔵SSDは従来機と同様。書き込み速度は最大2,370MB/秒、読み取り速度は最大2,850MB/秒。メモリーカードはCFexpress Type Bカードに対応する。

外形寸法は148.5×106×75mm。重量は730g。本体デザインは従来機を踏襲しつつ、内部構造の最適化により重量を7.5%削減。グリップを再設計したことで扱いやすさが向上したという。

本誌:宮本義朗