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天体の導入・追尾ができる望遠鏡用の自動マウント

スマホからの操作も可能 鏡筒とのセットも

株式会社サイトロンジャパンは、自動導入・自動追尾機能を備えた天体望遠鏡のマウントと三脚のセット「Sky-Watcher フュージョン 120i」を8月28日(木)に発売した。

最大約12kgの機材を搭載できる、鏡筒の自動導入・追尾用マウント。鏡筒とのセットも用意する。

フュージョン 120i

付属のハンドコントローラーでの操作のほか、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットからの無線操作に対応する。

駆動部には、高度軸・方位軸ともに180枚のウォームギアを採用し、スムーズで正確な追従性を実現した。

電源は、内蔵の充電式リチウムバッテリーのほか、ACアダプターによる外部電源にも対応。

望遠鏡を取り付けるアリミゾは、幅狭(約45mm)と幅広(約75mm)に対応するデュアル仕様。市販の多くの鏡筒が取り付けられる。

三脚は2段式のステンレス製。アクセサリートレーが付属する。

  • コントローラー:SynScanハンドコントローラー
  • データベース:約4万2,000個の天体データ(Messier、NGC、IC、SAO、Caldwell、二重星、変光星、固有名、惑星)
  • 対応OS:iOS、Android、Windows、macOS
  • 電源:DC12V~15V/2.8A
  • 駆動:DCサーボモーター
  • 三脚全高:約835~1,140mm
  • 搭載可能重量:約12kg(鏡筒の形状により変動)
  • 重量:約14.5kg(マウント部:約8.5kg、ステンレス三脚:約6kg)
  • 付属品:ハンドコントローラー、ACアダプター
  • 価格:17万3,250円

フュージョン 120i-MAK150

口径150mmのマクストフカセグレン式望遠鏡「SKYMAX150」とのセット。

SKYMAX150は、焦点距離1,800mmながら鏡筒長約400mmというコンパクトさを特徴とする鏡筒。大型の8×50直視型ファインダーを備え、光軸調整は3本ネジで行う。

特に月や惑星、球状星団などの高倍率観察向けで、CMOSカメラによる惑星撮像に最適だという。

鏡筒にはビクセン規格のアリガタプレートが直付けされており、多くの架台に装着できる。

  • 光学形式:マクストフカセグレン式反射望遠鏡
  • 有効口径:150mm
  • 焦点距離:1,800mm
  • 口径比:F12
  • 極限等級:13.2等
  • 鏡筒長:約445mm(50.8mmスリーブを含む)
  • 鏡筒質量:約5kg(ファインダー、アイピース、天頂ミラーを除く)
  • 接眼レンズスリーブ径:50.8mm(31.7mmアダプター付属)
  • 付属品:8×50ファインダー、アイピースLET28mm、50.8mm 天頂ミラー
  • 鏡筒重量:5.6kg(ファインダー、アイピースを含まず)
  • 総重量:約21kg(ファインダー、アイピース、天頂ミラーを含む)
  • 価格:29万9,750円
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。