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対物レンズ408mm F4.8の天体望遠鏡「Askar SQA85鏡筒」など

SQA85 鏡筒

株式会社サイトロンジャパンは、Askarブランドの新製品として、「SQA85鏡筒」「71F鏡筒」および、アクセサリーを11月26日(火)に発売する。

SQA85 鏡筒

口径85mm、焦点距離408mm、F4.8の対物レンズを搭載した鏡筒。

レンズ構成5群5枚のうち、2枚にSD(超特殊低分散)レンズを搭載したペッツバールデザインの光学系を採用する。

また、44mmのイメージサークルに対応し、中心スポット半径は設計値で1.6μm、44mmの最周辺でも2.5μmの結像性能が特徴。44mmのイメージサークル最周辺でも、中心比で85%の周辺光量が得られるという。

接眼部後端に取り付けるアダプターとして、「M48×0.75mm」「M54×0.75mm」「M68×1mm」の3種類を付属。

接眼部の上部左右にファインダー台座を搭載。鏡筒バンド上部にもファインダー台座に対応するアリミゾを設けており、ガイドスコープ、ファインダー、その他アクセサリーなどを3カ所同時に使用できる。

その他、汎用性の高い45mm幅(全長290)のドブテイルバーを採用するほか、ラックアンドピニオン方式の2.8デュアルスピードフォーカサーを搭載する。

  • 口径:85mm
  • 焦点距離:408mm
  • 光学系:5群5枚(SDレンズ2枚)
  • 口径比:F4.8
  • 全長:約403mm(フード収納時)/約439mm(フード装着時)
  • フード外径:111mm
  • 鏡筒外形:96mm
  • バックフォーカス(最適値):55mm(40~70mmをサポート)
  • 質量:約4.62kg(バンド・プレート込み)
  • 価格:51万円前後

71F 鏡筒

口径71mm、焦点距離490mm、F6.9の対物レンズを搭載した鏡筒。受注生産。

4群4枚のレンズ構成のうち、1枚にED(特殊低分散)レンズを使用。フラットフィールドなイメージサークルは44mmで、フルサイズセンサーに対応する。

付属品には、正立像が得られるの45°正立プリズムと8mm(61.2倍)、20mm(24.5倍)の2種類のアイピースを用意。

また、31.7mmと50.8mmのスリーブ接続に対応するほか、48mmフィルターを内蔵できるねじ込み式の4ピースカメラアダプタを付属する。カメラアダプターとしてM64、M54、M48の各カメラアダプターを取り付けられる。

デュアルスピード・ラックアンドピニオン方式の2.4インチ接眼部を搭載。ドローチューブ後端にはインデックス付きの回転装置を備え、任意の角度に素早くカメラやアイピースを回転できるという。

ハンドル部には、35mm幅のドブテイルバーに対応するアクセサリーが取り付け可能。接眼部には、独立したファインダーアリミゾを2つ備え、ファインダーやガイドスコープなどが同時に複数個所へと取り付けできる。

鏡筒とマウントを取り付けるドブテイルバーには、44mm幅の幅狭タイプを採用する。

  • 口径:71mm
  • 焦点距離:490mm
  • 光学系:4群4枚(EDレンズ1枚)
  • 口径比:F6.9
  • 全長:約372mm(フード収納時)/約430mm(フード装着時)
  • フード外径:87.6mm
  • 鏡筒外形:78mm
  • 質量:約3kg(バンド・プレート込み)
  • 筒外焦点位置:117mm(31.7mmアダプタから)、127mm(50.8mmアダプタから)、82.5mm(M48×0.75アダプタから)、100.5mm(M54×0.75アダプターから)
  • 価格:13万円前後

アクセサリー

71F専用レデューサー

「71F 鏡筒」専用となる0.75倍レデューサーレンズ。

レンズ構成は、3群3枚。71F 鏡筒へと装着することで、焦点距離369mm、口径比F5.2となり、より写真撮影に適したスペックになるという。

鏡筒付属の4ピースカメラアダプターに取り付ける。鏡筒内に装着できるため全長が変わらず、コンパクトなまま使用できる。

イメージサークルはφ44mm。フルサイズセンサーに対応する。

  • レンズ構成:3群3枚
  • 取り付け時焦点距離:369mm
  • 取り付け時口径比:F5.2
  • 質量:約230g
  • 鏡筒取り付け規格:M59×1.0
  • バックフォーカス:55mm(M48×0.75後端から)
  • 価格:4万円前後

SQA55 AF キット

「SQA55鏡筒」向けのアクセサリー。SQA55鏡筒のクイックリリース台座を使用し、サードパーティ製の各種電動フォーカサーを装着できるようにする。価格は1万8,000円前後。

上下左右4カ所でクイックリリース台座が利用できるようになるため、使用する機材や収納時に合わせた装着ができる。

使用する電動フォーカサーに合わせ、長さや歯数の異なるシンクロナスベルト(MXL型)を3本付属。また、ベルトを張るためのテンショナーを搭載する。バックラッシュのない快適な動作が期待できるという。

なお、SQA55鏡筒は粗動と微動を独立させたデュアルヘリコイドを採用するため、電動フォーカサーを取り付けた状態でも微動フォーカスリングを操作できる。ただし微動フォーカスリングの可動域には制限があることから、電動フォーカサーと組み合わせた上で、微調整のために使用してほしいとしている。

キット内容は、以下の通り。

  • 150MXL シンクロナスベルト(188歯)×1
  • 144MXL シンクロナスベルト(180歯)×1
  • 132MXL シンクロナスベルト(165歯)×1
  • MXL シンクロナスプーリー(20歯)×1
  • クイックリリース台座ブラケット×1
  • L型調整プレート×2
  • M4×12mm ネジ×2
  • M4×10mm ネジ×2
  • M3×10mm ネジ×2
  • 六角レンチ(M2、M2.5、M3)×各1
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。