交換レンズレビュー

“非純正”薄型レンズの世界:SG-image 25mm F1.8

1万円を切るクラシカルな見た目のMFレンズ

前回紹介した「SG-image AF 25mm F1.8」はAF対応だが、本レンズは同じ焦点距離と明るさを持つMF(マニュアルフォーカス)版だ。その分、価格も9,900円と安価になっている。

AF版と同じく画角は35mm判換算で37.5mm相当。40mmレンズに近い感覚で、人物やスナップなど守備範囲が広い焦点距離と言える。

対応マウントはキヤノンRF/ソニーE/富士フイルムX/ニコンZ/ライカL/マイクロフォーサーズとなる。

造りも操作性も良好

金属製で重量は160gほど。交換レンズらしい、ややずっしりとした重さだ。クラシカルな見た目もよく、作りの良さも感じる。

レンズの外形も小さめでコンパクト

フォーカスリングは回転角が90°以上あり、非常に滑らか。操作感は申し分ない。

絞りリングはクリックストップが1段刻みと大まかだが、かえってクイックに撮るにはこれくらいでも良いかもしれない。もちろん、クリックの中間の絞り値も使える。

2つのリングとも指のかかりが良くて回しやすい

明るさはF1.8なので背景のボケも期待できる。最短撮影距離が25cmで、AF 25mm F1.8の30cmより短いのも優位点だ。

電子接点の無いレンズなので、事前にカメラの「レンズなしレリーズ」といったメニューを「許可」にしておかないとシャッターが切れない。

電子接点のないシンプルなレンズだ

意外としっかりした描写力

オールドレンズのような古めかしい写りになるのかと思っていたが、割とクッキリと写るタイプ。合焦部分は十分な解像力がある一方、柔らかなボケも楽しめる。

ソニーα6700/マニュアル露出(1/500秒・F1.8)/ISO 100

F5.6で撮影。点光源も輪郭が強くなったりせず自然なのが良いところ。さすがに円形絞りではないので角が目立つが、これも味と考えたい。一方歪曲収差はやや樽型でそれなりに目立つ。


ソニーα6700/マニュアル露出(1/100秒・F5.6)/ISO 100

こちらはF4と少し絞って石像を撮ったもの。くっきりとした描写になり、石の質感が伝わる写真になった。

ソニーα6700/マニュアル露出(1/125秒・F4)/ISO 100

まとめ

1万円を切る価格を考えると画質は上々で、ビルドクォリティも悪くない。安価に単焦点レンズを試してみたいAPS-C機のユーザーには気になるレンズだろう。

もちろんMFということで、ピント合わせはAFのようにはいかない。ピーキングを頼りに合わせるか、ジャストピントを求めるなら拡大して合わせる必要はある。

ただ、そこに慣れれば自分でピントを合わせるというMFの醍醐味は十分味わえるレンズだ。滑らかなピント移動ができるので動画でも活躍しそうな1本と言える。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。