交換レンズレビュー

“非純正”薄型レンズの世界:7Artisans 18mm F5.6

超広角を手軽に持ち出す ごっそりと落ちる周辺光量に注目

超広角MFレンズ「7Artisans 18mm F5.6」は、フルサイズ対応の18mmレンズということで、かなり広い範囲を写せる1本だ。絞りはF5.6固定、加えてMF(マニュアルフォーカス)専用となるが、価格は1万5,930円と手頃だ。

対応マウントはソニーE/ニコンZ/L。APS-Cクロップ時には焦点距離27mm相当の画角になる。

金属製の小さな超広角レンズ

鏡胴は金属製で質感も高い。重さはマウントによって異なるが150g前後になる。ピントリングは回転角が約90°で、ねっとりしたトルクで精密にピントを合わせられる。

小型で取り回しの良いレンズだ

鏡胴の直径は60mmちょっとでとてもコンパクト。49mmのフィルターも付けられる。最短撮影距離は30cmなので、ある程度被写体に近づいての撮影も面白い。

絞りが固定式で明るいレンズではないが、最近のカメラの高感度性能をもってすれば、以前より暗めのシーンでも対応できる場面は多いことだろう。

中間の撮影距離は記載無し。シンプルな見た目のフォーカスリング

レンズ構成は5群7枚で、EDレンズ2枚と高屈折レンズ1枚が使われている。実写画像を見ても抜けが良く、素性の良いレンズだと感じた。

ピーキングでもピント合わせは可能だったが、より追い込むのであれば拡大表示を使いたいところ。もっとも、この明るさや焦点距離を利用してピントを固定してのスナップ撮影も面白そうだ。

マウントもしっかり金属製。電子接点は非搭載

ドラマチックな周辺減光

やはり18mmということで画角が広く、広大な範囲を写せる。旅先などでも使いやすそうな焦点距離だ。周辺減光がはっきりと認められる点について、どうとらえるかは利用者次第だろう。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/1,250秒・F5.6)/ISO 100

室内も広々撮れるのが本レンズの魅力。歪曲が少ないので、直線が直線に写るのが気持ち良い。周辺部はわずかに像の流れも見られるが、画面の大半はかなりクッキリとした描写になっていた。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/100秒・F5.6)/ISO 800

こちらは最短撮影距離付近で水滴を撮ったもの。近距離でも画質は良い。ここまで近づくと前後のボケも現れる。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/400秒・F5.6)/ISO 100

まとめ

超広角の世界を低価格で楽しめるレンズだ。大きく重い超広角ズームレンズと違って小型軽量なので、機動性に富むのもメリットだろう。

一方、周辺減光が大きい点は注意したいポイント。フラットにするには後処理が必要になる。ただ、この周辺減光を作品づくりに活かすのも一興。なだらかな落ち方なのでレトロな雰囲気を演出できる。

というわけで、超広角スナップを軽いレンズで行いたい人にはピッタリの1本だろう。広い画角を活かして動画に活用するのも良さそうだ。そしてAPS-Cクロップを使えば27mm相当になるので、普段使いにも適しているだろう。

本誌:武石修