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Askarから初心者向けの望遠鏡

撮影アダプターが付属 7万5,000円から

91F鏡筒

株式会社サイトロンジャパンは、Askarのエントリー向け鏡筒「60F鏡筒」と「91F鏡筒」を12月9日(火)に発売する。

いずれも、補正レンズ(フラットナー)を追加しなくても天体写真撮影に使用できるフラットフィールド設計を採用。EDレンズ1枚を組み込んだアポクロマート設計により、色収差を抑えた像が得られるという。

ピント調整用には、減速装置付きのラックアンドピニオンフォーカサーを標準装備し、サードパーティー製の電動フォーカサーにも対応する。

ドローチューブ後端には、カメラやアイピースを取り外さずに向きを変えられる360°視野回転装置を装備。

また、フォーカサーに2カ所、鏡筒ハンドル部に1カ所の合計3カ所に、約32mm幅のアクセサリー用台座を配置。ファインダーやガイドスコープなどが取り付けられる。

ドブテイルバーは、汎用性のある44mm幅、長さ230mm仕様。さまざまな架台への搭載が可能。フードは伸縮式。

Askar 60F鏡筒

口径60mm、焦点距離408mm、F6.8のED屈折望遠鏡。フィールドフラットナーを内蔵し、44mmのイメージサークルに対応する。

接眼部には、31.7mmと50.8mm径のスリーブを採用。31.7mmアダプター後端から約120mmの光路長があるため、天頂ミラーなどの取り付けも容易に行える。

また、撮影用アタッチメントが付属。M48マウント・M54マウント経由でカメラに装着できる。撮影用アタッチメント内部には、48mmフィルターの取り付けも可能。

レンズ構成・光路
スポットダイヤグラム
  • 口径:60mm
  • 焦点距離:408mm
  • 口径比:F6.8
  • 光学系:4群4枚(EDレンズ1枚使用)
  • 全長:約289mm(フード収納時、31.7mmスリーブ後端まで)、約373mm(フード・ドローチューブ最大伸長時、31.7mmスリーブ後端まで)
  • フード外径:87.6mm
  • 鏡筒外径:78mm
  • 質量:約2.9kg(バンド、プレート込み)
  • 接眼部:31.7mm/50.8mmスリーブ、撮影用アタッチメント(M48/M54)
  • 筒外焦点位置:撮影用アタッチメントM48ネジから約81mm
  • 価格:7万5,000円前後

91F鏡筒

口径91mm、焦点距離609mm、F6.7のED屈折望遠鏡。

付属のアイピースと45°正立プリズムを装着すれば、フィールドスコープやスポッティングスコープとしても使用可能。

接眼部には、31.7mmと50.8mm径のスリーブを採用しており、M48、M54、M68マウントに対応する撮影用アダプターが付属する。撮影用アダプターには48mmフィルターが装着できる。

レンズ構成・光路
スポットダイヤグラム
  • 口径:91mm
  • 焦点距離:609mm
  • 口径比:F6.7
  • 光学系:4群4枚(EDレンズ1枚使用)
  • 全長:約513mm(フード収納時)、約599mm(フード装着、ドローチューブ最大伸長時)
  • フード外径:109mm
  • 鏡筒外径:96mm
  • 質量:約4.5kg(バンド、プレート込み)
  • 接眼部:31.7mm/50.8mmスリーブ、撮影用アタッチメント(M48/M54/M68)
  • 筒外焦点位置:撮影用アタッチメントM48ネジから約75mm
  • 価格:15万円前後
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。