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2024年は出荷台数・金額ともに好調な滑り出し…CIPAのデジタルカメラ統計

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移 出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は3月1日(金)、2024年1月のデジタルカメラ生産出荷実績(同工業会統計)を公開した。

台数・金額ともに前年同月を上回る

2024年1月のデジタルカメラ総出荷台数は50万4,478台、金額は481億706万1,000円だった。前年同月比で台数134.6%、金額154.4%といずれも大きく伸長した。

前年同月からの飛躍を見せたものの、2022年1月(台数:57万9,739台、金額:384億2,274万7,000円)との比較では台数において下回る結果となった。しかし、金額では大きく上回っており、昨今の傾向が顕著に出た結果となっている。

カメラ区分で見ると、ミラーレスカメラが前年同月比で台数158.7%、金額168.4%と好調だった。そのほか、一眼レフカメラも台数117.5、金額104.7%と伸長。レンズ一体型カメラは台数が99.1%にとどまったものの、金額は112.3%と上昇した。

2024年1月デジタルカメラ出荷実績(世界全体)
区分実績前年同月比
デジタルカメラ合計504,478台134.6%
48,107,061千円154.4%
レンズ一体型111,508台99.1%
5,205,297千円112.3%
一眼レフ66,134台117.5%
2,863,335千円104.7%
ミラーレス326,836台158.7%
40,038,429千円168.4%

一眼レフカメラが好調だった国内市場

日本国内向け市場におけるデジタルカメラ総出荷台数は5万9,032台、金額は46億6,836万1,000円を記録した。前年同月比では台数117.9%、金額131.8%と、世界全体の動きと同様に昨年を上回る結果となった。

カメラ区分の内訳で目を引いたのは一眼レフカメラだ。台数195.4%、金額158.0%と前年同月から大きく数字を伸ばした。ミラーレスカメラもそれに続くように台数140.7%、金額140.9%と伸長した。

一方でレンズ一体型カメラにおいては、台数88.0%、金額94.7%と振るわない結果だった。

2024年1月デジタルカメラ出荷実績(日本国内)
区分実績前年同月比
デジタルカメラ合計59,032台117.9%
4,668,361千円131.8%
レンズ一体型21,045台88.0%
706,509千円94.7%
一眼レフ4,148台195.4%
234,297千円158.0%
ミラーレス33,839台140.7%
3,727,555千円140.9%

国外向け市場(日本以外)のデジタルカメラ総出荷台数は44万5,446台、金額は434億3,870万円を記録した。前年同月比で台数137.2%、金額157.3%となっている。

特に好調だったのは米州向け市場。前年同月比で全体の出荷台数が152.0%、金額が177.6%と大きく伸長した。内訳ではミラーレスカメラが台数159.3%、金額189.6%と目を引く一方、日本国内では不調だったレンズ一体型カメラにおいても台数146.6%、金額154.3%と好調だった。なお、一眼レフカメラは台数142.7%、金額138.3%となっている。

中国向け市場は、デジタルカメラ全体の出荷台数が150.4%、金額が154.5%を記録した。カメラ区分で見ると、ミラーレスカメラが台数184.3%、金額174.8%と孤軍奮闘。米州向け市場で好調だったレンズ一体型カメラは台数49.0%、金額55.0%と大きく落ち込む結果となった。

2024年1月デジタルカメラ出荷実績(地域別)
地域実績前年同月比
中国向け88,547台150.4%
9,738,033千円154.5%
アジア向け(日本・中国以外)89,530台136.8%
9,093,351千円146.3%
欧州向け114,690台114.2%
10,309,324千円145.9%
米州向け125,644台152.0%
11,220,066千円177.6%
その他地域向け27,035台156.3%
3,077,926千円180.3%
本誌:宮本義朗