米州向け市場で“レンズ一体型カメラ”が好調に

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移　出典：一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）

一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）は8月1日（木）、2024年6月のデジタルカメラ生産出荷実績（同工業会統計）を公開した。

デジタルカメラ総出荷台数は増加傾向に

2024年6月のデジタルカメラ総出荷台数は70万1,244台、金額は697億8,287万2,000円だった。前年同月比で台数が104.4％、金額が111.3％とわずかに伸長する結果となった。前月比では台数94.3％、金額95.0％となっている。

1～6月の累計（台数371万8,226台、金額3,591億4,708万8,000円）では、前年同月比で台数108.2％、金額114.5％を記録している。

カメラ区分で見るとレンズ一体型カメラが前月に引き続き好調を維持した。前年同月比で台数が111.3％、金額が129.7％と上昇。そのほかミラーレスカメラも台数107.8％、金額112.1％と伸長している。

日本国内はミラーレスカメラ　米州はレンズ一体型カメラ

日本向け市場におけるデジタルカメラ総出荷台数は8万9,364台、金額は69億7,423万7,000円だった。前年同月比で台数が108.8%、金額が119.2％でおおむね好調だった。

カメラ区分では、世界全体の動きとは反対にレンズ一体型カメラが不調だった。前年同月比で台数79.4％、金額73.8％と大きくポイントを落とした。

その不調をカバーしたのがミラーレスカメラで、前年同月比で台数が136.5％、金額が133.5％と伸長した。

日本以外のデジタルカメラ総出荷台数は61万1,880台、金額は628億863万5,000円を記録。前年同月比では台数が103.8％、金額が110.4%と微増。前月比では台数94.3％、金額93.2％となっている。

米州向け市場ではレンズ一体型カメラの好調が目を見張った。台数4万7,905台は前年同月比で167.9％、金額27億1,366万3,000円は同191.5％で、いずれも大きく成長した。

欧州向け市場でも同様にレンズ一体型カメラが好調に推移。台数が3万6,139台（前年同月比118.5％）、金額が20億8,108万9,000円（同133.3％）を記録している。一眼レフカメラにおいては、台数が前年同月比101.2％と増加傾向となった。

中国向け市場では、レンズ一体型カメラで米州・欧州向け市場ほどの成長は見られなかった。前年同月比で台数が91.4％、金額が116.5％となっている。