日本向け市場でレンズ一体型カメラが好調に…CIPAの2月統計

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移　出典：一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）

一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）は4月1日（月）、2024年2月のデジタルカメラ生産出荷実績（同工業会統計）を公開した。

2カ月連続で好調を維持

2024年2月のデジタルカメラ総出荷台数は51万1,572台、金額は477億5,415万3,000円だった。前年同月比で台数114.5％、金額129.9％と前月に引き続きいずれも伸長した。

前月比では台数101.4％、金額99.3％とほぼ同様の数字となった。2024年1～2月の累計は台数101万6,050台、金額958億6,121万4,000円を記録。前年同期比で台数123.7％、141.2％と好調を維持している。

カメラ区分で見ると、ミラーレスカメラは前年同月比で台数129.3％、金額129.5％と好調だった。レンズ一体型カメラにおいては、台数100.4％とほぼ横ばいながらも金額143.2％と大きく伸長した。

一眼レフカメラの台数は90.8％と減少したものの、金額は114.3％と増加している。

日本国内はレンズ一体型カメラが好調

日本向け市場におけるデジタルカメラ総出荷台数は7万1,925台、金額は47億4,163万6,000円を記録した。前年同月比では台数100.7％、金額102.7％となっている。

カメラ区分で最も好調だったのはレンズ一体型カメラ。前年同月比では台数101.3％、金額116.3％と伸長。前月比では台数152.1％、金額137.7％とさらに大きく数字を伸ばしている。

ミラーレスカメラは前年同月比で台数99.9％、金額100.3％とほぼ横ばい。一眼レフカメラは台数103.2％と微増したものの、金額は89.2％と下落する結果となった。

日本以外のデジタルカメラ総出荷台数は43万9,647台、金額は430億1,251万7,000円だった。前年同月比で台数117.1％、金額133.8％といずれも好調だった。

前月に引き続き、米州向け市場は好調を維持。特に目を引くのは一眼レフカメラで、前年同月比で台数179.7％、金額240.0％と大きく数字を伸ばした。そのほかミラーレスカメラ、レンズ一体型カメラにおいても前年同月から伸長している。

次いで好調だったのは中国向け市場。印象的な動きとなったのはレンズ一体型カメラで、台数87.0％と落ち込んだものの、金額では157.8％と大きく上昇した。一眼レフカメラも前年同月比で伸長したほか、前月比では台数185.4％、金額321.7％と大きく数字を伸ばした。

欧州向け市場では、デジタルカメラ総出荷台数が前年同月比で台数87.4％と落ち込みながらも、金額は119.3％と伸長した。カメラ区分ではミラーレスカメラが孤軍奮闘しており、台数124.0％、金額136.5％と好調を見せた。