中国向け市場の好調が顕著に…4月のデジタルカメラ生産出荷実績

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移　出典：一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）

一般社団法人カメラ映像機器工業会（CIPA）は6月3日（月）、2024年4月のデジタルカメラ生産出荷実績（同工業会統計）を公開した。

レンズ一体型カメラは出荷金額が好調に

2024年4月のデジタルカメラ総出荷台数は64万1,587台、金額は630億9,086万3,000円だった。前年同月比で台数は98.3％、金額は97.2％を記録。1～3月にかけて前年同月を上回る数値が続いていたが、4月になって初めて下回る結果となった。

前月比では台数104.3％、金額110.7％といずれも伸長。1～4月の累計（台数227万3,017台、金額2,159億4,569万4,000円）では、前年同期比で台数110.5％、金額118.8％で好調を維持している。

カメラ区分で見ると、レンズ一体型カメラは前年同月比で台数が下回ったものの、金額においては126.2％と大きく成長。前月から数字を落としているが、概ね好調を維持する結果となった。

ミラーレスカメラは前年同月比で台数が105.2％、金額が95.6％とほぼ横ばい。前月比では台数111.7％、金額115.8％と数字を伸ばしている。

一眼レフカメラは前年同月比で台数72.2％、金額77.2％と振るわなかった。

日本向け市場は不調に　米州向け市場が好調を維持

日本向け市場におけるデジタルカメラ総出荷台数は8万2,462台、金額は57億4,716万円だった。前年同月比で台数が98.3％、金額が92.7％と、2カ月連続で減少する結果となった。

カメラ区分で見ると、レンズ一体型カメラの好調が目立った。前年同月比で台数107.3％、金額126.1％と唯一数字を伸ばしている。

一眼レフカメラとミラーレスカメラについては、いずれも前月から大きく数字を伸ばした。前者は前月比で台数174.4％・金額171.3％、後者は台数142.7％・金額152.8％と伸長したが、前年同月には及ばなかった。

日本以外のデジタルカメラ総出荷台数は55万9,161台、金額は573億4,370万3,000円を記録。前年同月比では台数98.3％、金額97.6％といずれも微減した。

地域別では唯一好調だったのが中国向け市場。前年同月比で総出荷台数は119.0％、金額は121.5％を記録している。カメラ区分で見ると、一眼レフカメラ以外のすべてが前年より数字を伸ばす結果となっている。

前月好調だった米州向け市場は、前年同月比で総出荷台数が88.5％、金額が77.9％と伸び悩んだ。レンズ一体型カメラのみ、台数110.9％、金額134.4％と好調を維持したものの、ミラーレスカメラは台数88.3％、金額72.7％と振るわなかった。