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世界初の“来歴記録”対応カメラ「ライカM11-P」

ライカカメラ社は、レンジファインダーカメラ「ライカM11-P」を10月28日に発売する。カラーはブラックペイントとシルバークローム。価格は税込147万4,000円。

ブラックペイント(レンズは付属しない。以下同)
シルバークローム

アドビの主導により約2,000の企業・団体が参画するコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)のオープンソース規格に基づき、撮影者の氏名、撮影日、使用したカメラの機種、どのような編集が行われたかの履歴を安全な方法で記録する機能「Leica Content Credentials」(ライカコンテンツクレデンシャル)を搭載。来歴情報の記録に対応した世界初のデジタルカメラとしている。

カメラ内の特殊なハードウェアを通じて画像の真正性を証明できるようにするもので、ドイツ連邦印刷局が発行するデジタル証明書を保存するための特殊なチップセットも含まれるという。書き込まれた来歴情報は後から改変できないが、画像の真正性はCAIが提供するツールやWebサイト「Verify」で容易に確認できるとしている。

Nick Rains Explains - Leica Content Credentials in the M11-P

そのほかのカメラ機能は、2022年1月発売の「ライカM11」がベース。3段階にRAW記録サイズを変更できる6,000万画素のセンサーを搭載し、Wi-Fi/Bluetooth機能、USB Type-C端子を装備。ブラックのみトップカバーをアルミ製とし、真鍮を採用するシルバーより軽量に仕上げた。

来歴情報への対応以外の変更点は、トップカバー正面の赤いLeicaロゴの省略、トップカバー上面への筆記体ロゴの刻印、内蔵メモリーを256GBに増量、背面モニターの保護ガラスがサファイアガラス製になっている点。

外観写真

ブラックペイント

アルミ製カバーを採用。表面仕上げはマット。

シルバークローム

真鍮製カバーにクロームメッキを施している。

本誌:鈴木誠