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ソニーとAP通信、カメラ内デジタル署名技術を実証実験

2024年春に一部機種へ機能追加

対応予定機種のひとつ「α9 III」

ソニーは11月22日、同社製カメラで撮影した画像の真正性を証明する実証実験を米Associated Press(AP通信)と実施したと発表した。

生成AIの急速な進化を受け、新しい表現の可能性が広がると共に、フェイク画像などの蔓延に対処することが重要になっているという。そのため同社は報道機関など信頼性が重要なプロフェッショナルに向けて、画像の信頼性をより高める真正性証明技術を開発した。

具体的には、撮影時にカメラ内のハードウェアチップセットを使って画像へデジタル署名を付与することで、カメラで撮影したことの証明と、撮影時点から画像が改ざんされたことを検知できる。

また同社とAP通信は多くの報道業界で使用されているという画像ソフト「Photo Mechanic」を開発するCamera Bits Inc.と提携し、メタデータ編集プロセス全体を通じてカメラのデジタル署名を保持する技術を同ソフト向けに開発したという。

なおミラーレスカメラ「α9 III」「α1」「α7S III」は、2024年春のソフトウェアアップデートでカメラ内デジタル署名技術とC2PAフォーマットに対応予定としている。

本誌:鈴木誠