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「ニコン Z6III」がコンテンツクレデンシャル機能に対応…2025年半ばにファームウェアアップデートで

ニコン Z6III

ニコンは10月15日(火)、フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z6III」に、コンテンツクレデンシャル機能を追加するファームウェアの開発を進めていると発表した。2025年半ばに、現在実施している報道機関のワークフローにおける実用性検証の結果を反映し、一部報道機関などに向けて提供開始する予定という。

コンテンツクレデンシャルとはデジタルコンテンツに付与するメタデータで、制作者の情報や編集過程など、どのようにその作品が制作されたかを示すもの。アドビが主導する「Coalition for Content Provenance and Authenticity」(C2PA:コンテンツの出所と信ぴょう性に関する連合)の規格に準拠する。

同社はフェイク画像や画像の不正使用から映像産業、ひいては社会を守ることを目的に、C2PA規格対応をはじめとしたソリューション開発を行っている。撮影画像の真正性確認を容易にするほか、撮影者の権利を保護することを目指しているという。

2022年に同社はカメラメーカーとして初めて、アドビが主導するコンテンツ認証イニシアチブ(Content Authenticity Initiative:CAI)に参画。ミラーレスカメラ「ニコン Z9」に、C2PA規格に準拠した来歴記録機能を実装するなど画像の真正性確保に向けて取り組みを続けてきた。

また今年1月には、フランスのAgence France-Presse(AFP通信)と共同で、「来歴記録機能」の報道分野における実用性検証を開始すると発表していた。

本誌:宮本義朗