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ライカの売上高が過去最高を記録
ライカQ3が牽引 スマホ事業も好調
2024年11月21日 18:05
ライカカメラグループは11月21日(木)、2024年3月期の売上高が前期比14%増の5億5,400万ユーロと過去最高を更新したと発表した。主力のカメラ事業が好調だったほか、スマートフォン向け事業も伸長した。
35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「ライカQ3」が売り上げを牽引。高性能とデザイン性が評価されたとしている。デジタル画像の真正性を保証する「コンテンツクレデンシャル」機能を世界で初めて搭載した「ライカM11-P」など、新製品の投入も寄与したという。
今年6月には、ノルウェーのフィヨルデン・エレクトラ社と共同開発したiPhone向けアプリ「Leica LUX」を発表し、モバイル事業の領域拡大も推進。また、シャオミ社との提携で最新スマートフォン「Xiaomi 15」シリーズにライカの光学系を搭載するといった動きは、「Leica LUX」と合わせて同社モバイル事業の重要な柱に位置付けているという。
地域別の売り上げでは、前年度比でアジアが25%増と最も高い伸びを示したほか、欧州(ドイツ除く)も10%超となった。パリやニューヨークなど世界の主要都市では店舗網を拡大しており、現時点において直営店は世界で120店舗を数える。
2025年は初の量産型35mmカメラ「ライカI型」の発売から100周年。本社や世界30カ所のギャラリーで記念イベントを開催する予定としている。