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5G通信と写真・映像体験をより身近に ソニーのミッドレンジスマホ「Xperia 10 III」が初夏に登場

ソニーは4月14日、スマートフォンXperiaシリーズのミッドレンジモデルXperia 10の3世代目「Xperia 10 III」を発表した。同日付で発表されたXperia 1 IIIと同じく日本を含む国・地域で2021年初夏以降の発売を予定している。カラー展開はブラック、ホワイト、ブルー、ピンクの4色(グローバル版)。取り扱いキャリアおよび価格については、こちらも現段階では不明。

コンセプト

コンセプトは「5G時代の新スタンダードXperia」。同社がXperiaシリーズの核に据えている、写真や映像、音楽、ゲームといったエンターテインメント領域を、より身近に楽しめるモデルとして訴求する。

このコンセプトどおり、本モデルでは5G Sub6に対応。3眼構成のカメラとアスペクト比21:9のフルHD対応ディスプレイ、DSEE Ultimateにも対応したオーディオ再生機能、大容量バッテリーの搭載により、エンターテインメントコンテンツの体験をより身近なものとしてくれるモデルとして位置づけている。

カメラは3眼構成

リアカメラ部は35mm判換算16mm、27mm、54mm相当の3眼で構成。各カメラのセンサーサイズおよび画素数は27mmが1/2.8型(12MP)で、16mmと54mmが1/4型(8MP)。フロントカメラの画素数は8MPとなっている。

連写性能は最高で約10コマ/秒。撮影モードにカメラ側が被写体やシーンを自動で判別してくれる「プレミアムおまかせオート」が新しくペット認識に対応し、犬や猫の撮影をより手軽に楽しめるようになっているという。また連写撮影中に自動で明るさを調整してくれる機能も搭載。輝度差の大きいシーンで露出バランスを整えてくれるオートHDRや、夜景撮影時のノイズリダクション機能など、日常シーンで撮影技術を気にすることなく手軽に撮影できる機能を備えている。

なお、Xperia 1および同5シリーズでは、独自のカメラアプリPhotography Proを搭載しているが、本モデルでは非搭載となっている。

ディスプレイは21:9のフルHD対応

ディスプレイは21:9のフルHDおよびHDR表示に対応した有機ELパネルを採用。サイズは6.0型。同社の液晶テレビシリーズBRAVIAで培われた技術を採り入れることで、動画再生時の画質最適化も図っているという。

また、ディスプレイ部のガラスにはCorningのGorilla Glassを採用。この価格帯の製品での採用例は稀だという。

また、マルチウィンドウ機能も進化。最大で3つのウィンドウを同時に表示できるようになり、また表示しているウィンドウのフローティング表示にも対応。アプリのショートカットや各ウィンドウへのアクセスといった使い勝手が向上している。同機能はXperia 1 IIIにも搭載される。

大幅にバッテリー容量が増加

バッテリー容量はXperia 1 IIIと同様の4,500mAhとなり、前モデルXperia 10 II(3,600mAh)から大幅に大容量化した。また、Xperia 1 IIIと同じく3年間使用しても劣化しにくい仕様にもなっているという。

チップセットにはQualcommのSnapdragon 690 5G Mobile Platformを採用。6GBのRAMと128GBのROMを搭載する。

耐環境性能は防水(IPX5/8)と防塵(IP6X)に対応。このほか、3.5mmオーディオジャックも備える。端子部はUSB Type-Cで、SIMスロットはシングル。

本誌:宮澤孝周