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ZEISSレンズ搭載のトリプルカメラスマホ「Xperia 5 II」

6.1型・フルHDディスプレイ Xperia 1 IIの撮影性能を継承

ソニーは9月17日、ZEISSレンズを搭載し5Gに対応したスマートフォン「Xperia 5 II」を発表した。日本を含む国・地域で、今秋以降の発売を予定しているという。カラーはブラック、グレー、ブルー、ピンクの4種類。価格は約950USドルとなる見込み。

Xperia 1 IIの撮影性能を継承

Xperia 5 IIは、「Xperia1 II」や「Xperia 10 II」と同じく、画面比率21:9のディスプレイを搭載したモデル。“フラッグシップレンジスマートフォン”という位置づけとなっている。

“フラッグシップ”を冠しているように、同社Xperiaシリーズのフラグシップモデルとして位置づけられているXperia 1 IIに迫る撮影性能を有しているほか、5G(Sub 6)の電波帯にも対応している。同社によれば、今回のモデルには可能なかぎりXperia 1 IIで実現した性能を搭載したいという考えがあったのだという。

カメラでは、ZEISSレンズを採用(T*コーティングも施されている)したトリプルレンズカメラを継承しているほか、AF/AE追従で最高20コマ/秒の連写にも対応。リアルタイム瞳AFや動物瞳AFも搭載するなど、Xperia 1 IIの撮影性能の多くを継承したモデルとなっている。

リアカメラは前記したとおり、トリプルカメラ仕様となっている。各カメラの画角と画素数は、超広角の16mm(F2.2・12MP)、標準となる24mm(F1.7・12MP)、望遠の70mm(F2.4・12MP)で構成されている(画角はいずれも35mm判換算の焦点距離)。いずれもXperia 1 IIと同じものとなっており、24mmカメラに1/1.7インチのセンサーを採用している。アスペクト比は4:3で、21:9比率の画像はクロップで撮影することになる。また、24mmカメラのみ光学式の手ブレ補正機構も搭載している。

他のカメラのセンサーは16mmカメラは1/2.6インチ、70mmでは1/3.4インチとなっている。フロントカメラの記録サイズは8MPで、これもXperia 1 IIと同じ。

アプリはPhotography Proに対応。RAW+JPEGでの記録も可能。Xperia 1 IIでは追加アップデートでの提供となっていたが、本モデルでは最初から搭載している。

Xperia 1 IIとの違い

Xperia 5 IIとXperia 1 IIの最大の違いはディスプレイの仕様や暗所でのAF性能となっている。Xperia 1 IIでは6.5インチの4K HDR対応の有機ELデイスプレイを搭載しているが、Xperia 5 IIでは6.1インチのフルHD対応・有機ELディスプレイとなっている。

Xperia 1 IIとの比較。左がXperia 1 II、右がXperia 5 II

また、Xperia 1 IIではリアカメラに3D iToFセンサーを搭載していたが、本モデルでは非搭載となっている。これにより暗所でのAF性能で差が生まれているという。

また本モデルでは動画撮影性能が強化されている。動画記録はCinematography Proを使用する。4K HDRの120fpsスローモーション撮影に対応。5倍のスローモーション撮影が可能となっている。また、4K HDRの記録フレームレートは最大で60fpsとなっている。

なお、4K 120pでの撮影時にはカメラが24mmに固定となる。記録制限時間は設けられておらず、放熱状態によって、記録時間が変わってくるという。

新設計の放熱構造を採用

本体の外装素材にはアルミが用いられている。また、本モデルではグラファイトシートを用いた熱の拡散構造が採用されており、放熱効果が確保されている。

CPUにはXperia 1 IIと同じくQualcommのSnapdragon 865 5G Mobile Platformを採用。パフォーマンス性能と放熱効果を向上させたボディにより、ゲームプレイにより集中できる点も本モデルの特徴となっているが、これらの処理性能は動画撮影などにも恩恵がある内容となっている。

このほか、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hzに対応しており、滑らかな映像表示が可能となっている。ゲームプレイでの体験向上などが主眼となっているといえそうだが、通常のWebブラウジングなどでも見やすさが向上しているため、より快適な使用感につながっているといえそうだ。

Googleアシスタントボタンを新搭載

本体側面には独立したカメラシャッターボタンを引き続き搭載。また新たにGoogleアシスタントボタンを搭載している。

向かって右端がシャッターボタンで、その左隣がGoogleアシスタントボタン。中央部が電源ボタンで、左端は音量調節ボタン

外部端子はUSB Type-Cを搭載。また3.5mmのオーディオジャックも備えている。

バッテリーの容量は4,000mAh。PCB基板領域を2層構造にすることで搭載面積を削減しつつ大容量と薄型化の両立を図っているという。

IP65/68相当の防水性能を備えている。

外形寸法は158×68×8mm。重量は約163g。

専用カバーもラインアップする。展開カラーはブルー、ブラック、ピンクの3色となっている。

本誌:宮澤孝周