ニュース

ソニー、HDMI直接入力対応でカメラ連携性能を強化したスマホ「Xperia PRO」

税別約23万円 コンテンツ制作のスピード化に

ソニーは1月27日、5Gミリ波帯に対応したスマートフォン「Xperia PRO」(XQ-AQ52)を発表した。カラーはブラックのみ。発売は2月10日で、価格はオープン。店頭予想価格は22万8,000円前後(税別)。

2020年2月に開発が報じられていたスマートフォン。基本性能は同社フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 II」に準じたものながら、高速なデータ通信の安定化や、HDMI入力対応によるカメラ連携機能の強化などが盛り込まれている。

これら安定した高速データ通信とカメラ連携強化について、同社はリモート撮影や撮影中および撮影後のデータ転送時の利便性を向上させるものとだと説明。スピードが求められるコンテンツ制作の現場や、撮影から納品・配信までの効率的なワークフローを実現できるとアピールしている。

外観

アンテナ配置を工夫して通信を安定化

5Gミリ波のほか、5G Sub6、4G/LTEの電波帯にも対応。アンテナの配置や低誘電率素材の採用により受信感度を向上させたとしており、直進性が強い5Gミリ波帯でも360度全周からの受信感度を高めることで、安定した通信を実現しているという。

このほか、通信状況を視覚的に把握できる「Network Visualizer(ネットワークビジュアライザー)」も搭載している。

Network Visualizer

HDMI入力に対応

外部端子にはUSB Type-Cのほか、HDMI Type-Dポート、3.5mmオーディオジャックを搭載。HDMI経由でカメラに直接接続することで、外部モニターとしての運用にも対応する。また、表示だけでなく撮影をしながらのストリーミング配信にも対応。USBテザリングに対応するカメラであれば、静止画や動画をFTPサーバーに転送することも可能だという。

ディスプレイは、Xperia 1 IIと同じ4K表示に対応するアスペクト比21:9の約6.5インチ有機EL(3,840×1,644ピクセル)。同社のマスターモニターを手がける部門が監修する色設定「クリエイターモード」を搭載しており、UHDの放送規格ITU-R BT.2020の色域再現にも対応。出荷時に輝度むらや色ずれの補正も実施するという。

基本スペックは?

基本性能は、前記したとおりXperia 1 IIに準じた内容となっている。CPUはQualcommのSnapdragon 865 5G Mobile Platformを採用。メインカメラは超広角16mm(F2.2)・望遠70mm(F2.4)・標準24mm(F1.7)のトリプルカメラ構成と3D iToFセンサーを継承している(画素数はいずれも12MP)。フロントカメラはF2の8MP。

内蔵ストレージの容量は512GB。通信まわりは、Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)およびBluetooth(ver.5.1)にも対応する。

バッテリー容量は4,000mAhとなっており、最短30分で約50%まで充電できる急速充電に対応(21W以上のUSB PD対応急速充電器が必要)。同社ならではのいたわり充電やSTAMINAモードを備える。

本体は防水(IPX5/IPX8)および防塵(IP6X)に対応。ディスプレイにはCorningのGorilla Glass 6を採用している。

外形寸法は75×171×10.4mmで、重量は約225g。

本誌:宮澤孝周