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iPad版Photoshopに“境界線調整ブラシ”機能などが追加

ペンシルとタッチ操作をいかした操作系に カンバスの回転機能も

アドビは7月28日、iPad版のAdobe Photoshopに新機能「境界線調整ブラシ」と「カンバスの回転」を追加した。

境界線調整ブラシ

人物の髪の毛や動物の毛など、複雑かつ細かな部分を含む対象物の切り抜きなどで、正確かつ精度の高い範囲選択が可能になるという機能。インターフェイス自体はiPad用にカスタマイズされているものの、動作自体はデスクトップ版Photoshopと同様となっているという。

本機能について、同社は「トリッキーな選択範囲の境界部分を正確に調整したり、髪の毛や毛皮のようなソフトな領域にブラシをかけて細かいディテールを追加したりすることができます」と説明しており、シャープなエッジとソフトなエッジが混在するような被写体や、複雑な背景の手前に被写体があるシーンの切り抜きなどで効果を発揮する機能だとしている。

iPad版での実装にあたっては、ペンシルとタッチ操作をいかした操作系となるように調整しているという。

カンバスの回転

2本指によるジェスチャー操作でカンバスの回転が可能になった。回転角度は0度、90度、180度、270度でスナップさせることができるという。このほか、ピンチ操作でズームアウトすることで、回転とズームのリセットも可能となっているという。

回転とスナップは、オン/オフの切り替えが可能。画像ファイルを再度開いた際には、角度は0度に戻る仕様となっているという。

本誌:宮澤孝周