カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch
EF-M10周年
2022年5月27日 06:00
今週はたてこんでおりまして、さらに風邪なんか貰っちゃったものだから筆が進みませんでした。筆は進まないものの布団の中でR7とR10のことを考えておりましたら原稿が1本完成してしまったのでお届けします。絵師様向けおしゃれカメラ「レンジファインダー編」は来週以降です。お楽しみにお待ち下さい。
さて今回のR7とR10を描くにあたりざっといま何連写できるカメラがあるのかなと調べたところNIKON Z 9やOMDS OM-1が秒間120コマ(制限アリですが)できるのですごいものです。R7は無双と(自分で)言われたR3のAF技術を引き継いで同じ秒間30コマです。R10でも秒間23コマなので、フラッグシップたるEOS-1D X Mark IIIの秒間16コマを超えています(でもこれはメカシャッター)。R3はローリングシャッター歪みを低減するとありますが、R7は条件によって発生することがあります、という控えめな表現です。とはいえ3,250万画素なので相当なものでしょう。ほかのミラーレス連写部門APS-C級を見渡すとFUJIFILM X-T4は秒間30コマ、ブラックアウトフリーです。ソニーはα6600の秒間11コマ。ニコンのZ 50も秒間11コマですが、連写うんぬんするカメラではないかなと思います。
連射性能は、1枚ごとにAF・AEを効かせるか、ブラックアウトがあるか、被写体検出するか、などの条件で変わってくるので一概の比較はできません。大きさや重さで取り回しが変わりますし、鳥の飛び立つ瞬間を狙うのと迫ってくる列車を追うのとでは求められる性能も違います。ただ、渇きはじめていたミラーレス連写部門APS-C級にてR7が初登場1位となったのは疑うことはないでしょう。RFマウントなのであの絞りのないレンズも使えます。
キヤノンはRFマウントより先に、今からちょうど10年前にミラーレス用マウントとしてEF-Mをスタートしています。現在のレンズラインナップは7本。
EF-MマウントでR7のようなハイアマチュアモデルを出すこともできたはずですが、今回RFになった理由を勝手に考えると、ボディの大きさがポイントかと思います。動画性能を上げると熱問題が壁となりますが、排熱の基本のひとつはボディの表面積です。EF-Mで同じスペックの機種が出したとしても、EF-Mの小ささを生かしたボディにはならなかったのではないでしょうか。EF-Mは小型でビギナー向けとし、RFでもAPS-Cを展開しハイアマチュア向けとする……もしくは、RFに一本化する……のかは、次の10年後に確認することにしましょう。
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