岡嶋和幸の「あとで買う」
1,613点目:視覚表現の思考と判断の基礎を身に付ける
アントニー・ザカライアス『シンプルな画づくりの基本 写真で学ぶ美しさをとらえる50のテクニック』
2025年9月29日 07:00
ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。
アントニー・ザカライアス『シンプルな画づくりの基本 写真で学ぶ美しさをとらえる50のテクニック』
昨日は黄金分割などのスケールを紹介しましたが、本日は画面構成の本です。いわゆる「構図」と言ったほうが分かりやすいかもしれませんが、本質を伝えるための画面設計の考え方などが解説されています。
写真だけでなく、あらゆるビジュアル表現に応用できる内容になっているようです。「構図」の章では「シンプルさ」「バランスと重心」「見た目のインパクト「余白」「広がり」「均整と配列」「視線が向かう場所」「細部の描写」などが紹介されていて、一般的な構図の解説とはちょっと違った切り口です。
ほかにも「クリエイティブな撮影術」や「ストーリーを語る」などの章があり、画面の構成力を養いたい人にぴったりの1冊と言えるでしょう。販売価格は2,860円で、Kindle版もあります。