岡嶋和幸の「あとで買う」

328点目:細かい作業が行いやすいアーム式のLEDルーペ

オーム電機「AS-L60M-K」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

オーム電機「AS-L60M-K」

写真展の準備を少しずつ進めていますが、最後に行うスポッティングのことを考えると頭が痛いです。デジタル写真だとRAW現像ソフトやフォトレタッチソフトで簡単にゴミを消せますが、銀塩プリントだと極細の筆を使って根気強く行わなくてはなりません。

そのときに使用するアイテムとして51点目でLED付きのルーペを取り上げましたが、もっとフレキシブルに位置を動かせると使い勝手が良くなるでしょう。プリントを動かせば良いのですが、スタンドが邪魔になるのと、アームもそれほど長くないので、プリントのスポッティングではあと一歩といった感じです。Zライトのようなスプリング式のアームの方が良さそうです。

そのようなタイプの製品もたくさん販売されていますが、今回はこの製品を選んでみました。販売価格は8,500円前後です。「Beyamz」と「NODOCA」の2製品も有力候補だったのですが、オーム電機の「AS-L60M-K」はアームの動きがスムーズとの評価が多かったので、ちょっと高めですがそれが決め手となりました。手元が明るく照らされて細かい作業がより快適になりますが、スポッティングの技術はまた別の問題です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。