岡嶋和幸の「あとで買う」

326点目:スマホで気軽にフィルムを撮れるアイテム

Acogedorのモバイルフィルムスキャナー

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

Acogedorのモバイルフィルムスキャナー

スマートフォンで気軽にフィルムを撮れるアイテムとして、69点目でRybozenの「モバイルフィルム&スライドスキャナー」を取り上げました。現在その製品は販売価格が下がり、しかもブラックに加えてホワイトも選べるようになっています。最近は愛用者が増えているのでしょうか。それに似た構造で、より手ごろなのが今回の製品です。販売価格は3,500円前後です。どちらも折りたたんでコンパクトに収納できます。こちらは丸みを帯びたデザインになっているのですが、iPhoneなどレンズが端の方にあるスマートフォンだと乗せたときのバランスがどうなるのか気になるところです。

私はデジタルカメラでも撮影できた方が良いので、現在は244点目で取り上げたJJCの「フィルムデジタイズ配光アダプターキット」を愛用しています。ただ前述の2製品もそうですが、こちらも35mm判フィルムのみの対応です。中判や大判のフィルムはスキャナーを使ったり他の方法で撮影していますが、これだとどうしても気軽にというわけにはいきません。今月発売になった、ロモグラフィーの「DigitaLIZA」はブローニーフィルムにも対応しているので、今とても気になっています。フィルムカメラで写真を撮る人が増えているようなので、今後はこのような製品がより充実しそうです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。