岡嶋和幸の「あとで買う」

244点目:フィルムを撮影してデータ化するアイテム

JJC「フィルムデジタイズ配光アダプターキット」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

JJC「フィルムデジタイズ配光アダプターキット」

スマートフォンで手軽にフィルムを撮影できるアイテムを69点目で取り上げましたが、今回はSNSなどにアップするのではなく、フィルムを整理するのが目的です。プリントするのであればスキャナーで取り込んだり、写真展のときはプロラボのスキャンサービスを利用することもあります。でもそれほど重要でない写真はもっと効率良く、とはいえフィルムは処分するのでそこそこのクオリティーでデータ化しておきたいのです。デジタルカメラでフィルムを撮影するのが良さそうで、カムフリックスのフィルムデジタイズアダプターが良さそうなのですが、今回このような製品を見つけました。

JJCの「フィルムデジタイズ配光アダプターキット」はLEDライト、スライドマウントホルダー、ストリップフィルムホルダーがセットになっていて、販売価格は3,400円前後です。商品ページに使い方の動画がありますが、レンズを装着するアダプターはなく、フィルムに対して普通にカメラを向けることになります。それなら148点目のライトボックスなどの上にフィルムを置いて撮影する方法でも問題ないでしょう。エプソンのフラットベッドスキャナーに付属するフィルムホルダーを使って実際にやったことがあります。とはいえ35mm判フィルムのみとなりますが、セッティングを含めこの製品の方が作業効率は良さそうです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。