岡嶋和幸の「あとで買う」

325点目:二眼レフカメラがモチーフの鉛筆削り

ノーブランドの鉛筆削り

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ノーブランドの鉛筆削り

80点目でプリント作品にサインを入れる鉛筆とペンを取り上げましたが、今回は鉛筆削りです。カッターナイフで削ることもできますが、急いでいるときなど鉛筆削りがあった方が何かと便利です。とはいえ子どものころのように頻繁に使うものではないので、できれば“一生モノ”を手に入れたいです。それなのに誤って(?)購入してしまったのがこの製品です。部屋に飾っておけるのでこれはこれで“一生モノ”かなとも思うのですが、鉛筆削りとして数十年後もちゃんと動くのかどうかは分かりません。

この製品を見つけたのは、1790年に設立されたチェコの文房具会社「コヒノール」(Koh-i-Noor Hardtmuth)のオンラインショップです。製品名は「table-top sharpener 7-12」となっていて、Amazonでも購入できます。そのような伝統的な会社の製品なら信頼できるはずと思われるかもしれませんが、実は私が購入したものはノーブランド品。とはいっても写真を比べると、製品に入れられた文字以外は見分けがつかない感じです。他にも類似品がたくさんあって、キッカーランドからも発売されています。どれにしようか悩んだ末、販売価格が1,000円前後という安さでこちらを選びました。

届いた製品は思ったより小さかったのですが作りはしっかりしていて、もちろん鉛筆もきれいに削れます。中国からの発送なので製品が到着するまで時間がかかりましたが、カメラ好きの友人へのプレゼントにも良いと思いました。カメラ型の鉛筆削りは他にも以下のような製品があります。鉛筆を使わない人には必要のないものですが、デジカメ世代の人にはこちらの方が愛着が湧くかもしれません。でもインテリアとしては、クラシカルな二眼レフカメラの方が素敵です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。