赤城耕一の「アカギカメラ」

第15回:小口径(?)レンズのススメ

SIGMA 24mm F3.5 DG DN。総金属の外装と質感、絞り環の存在、操作フィーリングなどに手抜きはないですが、欲を言えば24mmという被写界深度を生かし、目測用の距離指標があると最高でしたがミラーレス用の交換レンズだと難しいのでしょうか。

前回、脅威の開放F0.8という大口径レンズ、コシナ・フォクトレンダーのスーパーノクトン29mm F0.8を取り上げたんだけど、私は人と異なり、ヘソが変な位置についているので、今回は小口径レンズ(そんな言葉はないだろうと言われてしまいそうですが、ここでは便宜的に使います)の話をすることにします。

直接のきっかけは、シグマの24mm F3.5 DG DNを使用してからなのです。このレンズ、えらく平凡なスペックながらも、高い描写能力を持っています。大口径レンズにはステータスがあるけど、この撮影画像をみていると「レンズの魅力って、F値の明るさだけじゃねえんだぜ」と思い始めました。これは描写力も当然重視するけど、鏡胴の質感、フードの形状、カメラと組み合わせた時のデザイン面での美しさなど、総合評価になります。

それにしても、スペックだけをみればひと昔前の平凡なスペックのF値の暗い単焦点レンズって売れるんですかねえ? 大丈夫なんですか? ってシグマの山木社長にあらためてお尋ねしたくなるわけです。はい、大きなお世話ですね。すみません。

誰が言い出したのでしょうか。開放F2.8通しの超広角ズーム、標準ズーム、望遠ズーム3本を揃えることを大三元といいます。単焦点のレンズがこれらのF値と同等、あるいは暗かったりすると存在意義を問われかねませんが、シグマがきっちりと製品化したことは喜ばしい限り。なるほど、実写をしてみると納得できます。

SIGMA 24mm F3.5 DG DN
2021年に登場した小口径単焦点広角レンズです。ミラーレス時代の交換レンズとしての新たな価値に挑戦する「Iシリーズ」とあります。とにかく小さくて軽く、しかも作り込みがよく高性能という、相反する要件を上手に収めています。レンズ構成は8群10枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚)と、小さくても中身がきっちり詰まっている感ありますね。最短撮影距離約10cm、最大撮影倍率1:2というのは広角マクロの世界。大口径レンズでは至近距離だと収差が増大しますから、コンパクトさと性能のバランスを追求するためのF3.5なのかも。極めて上質な描写です。
フクロウのポスト。LUMIX S5との相性が良く、このカメラのために設計されたんじゃないのかと思えるくらいフットワークが向上する感じがします。自動書記、いや自動撮影している感覚で目に留まるものはバンバン撮りたくなります。AFは本当にちゃんと合わせてますよね?と訊きたくなるほど静粛、高速です。シャープでヌケの良い描写です。
LUMIX S5 SIGMA 24mm F3.5 DG DN(F8・1/4,000秒)ISO 400
工事現場で使用する工具を撮影しました。マクロ表示がなくても最大撮影倍率1:2というのはマクロ領域ですね。ただ、ワーキングディスタンスが短いので撮影者やカメラの影が写りこむかも知れません。至近距離での性能低下は感じません。絞ってもボケは良い感じですね。
LUMIX S5 SIGMA 24mm F3.5 DG DN(F8・1/1,600秒)ISO 400

さらにこのレンズを使い始めて思い出したのは、初代キヤノンEOS 5Dが登場した時、標準ズームレンズとしてキットとなったEF24-105mm F4L IS USMのことです。最初はおいおいー"標準"ズームレンズなのに開放F値が4ってマジかよ〜みたいな感じでした。ズーミングでのF値変動がないのはさすがの気配りですけど、どことなく標準ズームレンズのワイド端はどんなに廉価なレンズでもF3.5じゃないとダメという取り決め、いや、思い込みがありました。でもね、キヤノンが誇る「Lレンズ」でしたし、IS(手ブレ補正機構)も内蔵しているし、細かいツッコミどころはなきにしもあらずでしたが、描写にしても大きさや使い勝手にしても、全体として好印象だったわけです。

使い始めてみると、開放F値がF4ということはいつの間にか忘れてしまいました。EOS 5Dが高感度領域にも高い性能を誇っていたから、実際には低照度下での撮影であればISO感度を高く設定すれば済んでしまいます。大きなボケを得たいとかいう要求がない限りは、大口径レンズを使う必然って薄くなりつつあったのではないかと。

ちなみに24-105mm F4というスペックのズームレンズは他のメーカーにも採用されていますから、現在ではとてもバランスの良い標準ズームレンズという存在になったわけですが、描写的な安定感としては、焦点距離の領域、ズーム比やF値など、侮れないスペックだと思います。

少し古い話ですが、『アサヒカメラ』の「ニューフェース診断室」のドクターを写真家の柳沢信さんが稲村隆正さんとふたりで勤められていたころだと記憶していますが、柳沢さんは「良いレンズとは暗い(F値の大きい)単焦点レンズ」であると定義づけられていました。

柳沢さんのように、都市の風景や北国の町のスナップなどを撮影する写真家にとっては、大口径レンズは必然ではないのだろうなあとは思いましたが、往時の大口径レンズの一部には、「おいおい、おまえさ、少し無理して設計しているんじゃね?」みたいな製品も散見されたことは事実であって、この発言は皮肉が込められているだろうなあと思いました。けれど、その昔は描写性能については廉価な小口径のレンズにもアドバンテージがあったはずなのです。

エルマー3.5cm F3.5
3群4枚構成の広角レンズですね。現代のレンズと比較するとシンプルすぎるくらいのレンズ構成ですが、ご覧のとおり侮れない写りです。鏡胴の薄さがたまりません。ボディキャップみたいですね。珍しく目視ではクモリのない個体をお借りしたので撮影してみたのですが、画面の左辺がすこし弱めの写りかなと感じるくらいで、現代のレンズで撮ったといって騙せます。でも周辺光量落ちがないとみんなイヤなんだよね。ヘンに写らないからオールドレンズファンには人気がないのかな。日中晴天下に絞りF8くらい、距離は2〜3mくらいに設定し、脊髄反射みたいにどんどんシャッターを切ると、名作が大量に生まれるかもしれません。もちろん妄想です。早く忘れてください。
ライカM10-P エルマー3.5cm F3.5(F8・1/1,000秒)ISO 400

ところで、大口径レンズの定義がきちんと定められていないのに、"小口径"レンズの定義なんてあるわけもないのですが、フィルム時代からの35mm判カメラ用の交換レンズからみると、私の独断と偏見で解釈してしまうと、開放値F3.5よりF値が大きくなるレンズなのかなあと考えています。つまり、3.5より数値が大きくなると開放F値に対するステータスが乏しくなる印象があります。

かつて。そうですね、1970年代の中ごろまででしょうか。35mm一眼レフの交換レンズの三種の神器レンズとは、28mm、50mm、135mmの3本でした。これで身の周りの世界が全て見えると信じられたし、誰も疑ってはいませんでした。

ですので、庶民的アマチュアカメラマンは一眼レフカメラを買った時に自動的についてくる(キットレンズなんていいませんでしたね)50mm F1.8(あるいはF2)と28mm F3.5と135mm F3.5の3本を揃えると、システム的としてはアガリだったし、世界は制覇できると考えたわけですね。これはあながち間違いではありませんでした。でもね、なんか美徳にはかける感じがしました。

それがちょっとお金持ちの方々になると 3種の神器は50mm F1.4と28mm F2、135mm F2.8だったりするわけです。これでも十分にステータスがあったし、見せびらかすことができました。写真少年だった私にとっても憧れの存在でした。貧しさは恥ではありませんが美徳ではないのです。

もちろんレンズの開放F値によって写真の内容が変わるはずもありません。でも、当たり前のことですが一眼レフは装着レンズの開放F値によってファインダーの明るさが左右されるものですから、F値が大きくなるとファインダーが暗くなり、フォーカシングに難儀したレンズも少なからず存在したわけです。とくにF値の大きな広角レンズを一眼レフに装着すると、室内や夜に撮影する気力がなくなるほどでしたから。

Ai Nikkor 15mm F5.6
超広角の15mmレンズです。キノコみたいな前玉の曲率とくびれた鏡胴の形態にグラっときて、つい間違いを犯してしまいました。ええ、仕事には一度も使っていません。重たくてデカいのでカメラバッグに入れたくないです。懺悔です。レンズ構成は12群14枚構成。最初は1973年に登場。これはAi化された1977年登場のタイプです。画角は110度なので、アングルによっては自分の影とか足とかが写ってしまうこともあるから注意ですね。被写界深度が深いんですが、合焦点も線が太い描写です。調子は温調ですね。良い子は素直にフォクトレンダーのスーパーワイドヘリアー15mmを使うべきじゃないのかなあ。
ニコンDf Ai Nikkor 15mm F5.6(F11・1/1,250秒)ISO 400
smc PENTAX 20mm F4
開放値F4のくせになぜだ!と叫ぶたくなるほど大きく重たいです。フィルター径は58mmで、重量は300g。ちなみにこの前のレンズはM42マウントのsmcタクマー20mmF4.5ですが、本レンズはペンタックスの一眼レフがKマウントになった1975年にリファインされました。多くのKマウントレンズがM42マウント時代とあまり変わらないレンズ構成で登場しましたが、本レンズは気合の新設計。レンズ構成は10群12枚。短命に終わったみたいです。でも素晴らしく優秀な描写です。歪曲収差の補正も感激です。これなら大きくても我慢できます(笑)。この後のレンズはsmc PENTAX-M 20mm F4になりますが、重量は半分の150g、フィルター径も49mmに。超ダイエットに成功したというわけです。
PENTAX K-1 Mark II smc PENTAX 20mm F4(F8・1/1,600秒)ISO 400

一眼レフはAF化に伴いファインダーが明るくなってゆきます。フォーカシングはAFに任せるんだから、フォーカスの頂点の見極めより、明るさを追求したように方向を転換したようにも思えました。こうなるとファインダーのピントのヤマが掴みづらくなります。また、今のミラーレス機だとファインダーの明るさが開放F値では左右されないから小口径のレンズでもファインダーが暗くなることはありませんのでストレスなく使えるのはありがたいのですが、大口径のレンズを使っても眼球が踊り出すような快楽がありません。なんというか、人間とはかくも贅沢なものですなあ。

特殊な魚眼とか、超広角とか、マクロとか超望遠とかのレンズだと、F4どころかF5.6とかF6.3とかF8とかF11などの開放F値のレンズも珍しくない時代がありましたが、これは昔の光学設計技術やレンズ加工がまだ発展途上で、硝材の種類も少なかったからやむを得ないところがあるのでしょう。もともとこうした特殊なレンズは誰しもが必要とする売れ筋のレンズじゃないから、そうそうモデルチェンジするわけでもなし、一般的なレンズと異なり力が入っていなかったのかもしれないですけどね。

COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical VM
20mmや21mmのレンズは、個人的に35mmの次に好きなレンズなんで各種持っています。フォクトレンダーのカラースコパー21mmはライカスクリューマウント互換のタイプの頃から使用し、信頼の一本となっていますが、開放F値がF4からF3.5とすこし明るくなり、新設計でデジタルとの相性がよくなりました。8群9枚構成。180gと軽量で、最短撮影距離は距離計連動範囲を超えて0.5mまでというこだわり。F値がF3.4ならスーパーアンギュロンになるじゃんと思ったけど、それをしなかったコシナはさすがにオトナですね。とにかくびっくりするくらい素晴らしくよく写ります。なんでこんなにクリアでヌケが良いのかと。画質の均質性も見事。周辺光量は特性的に落ちますが、品格があるわけ。どすんと落ちる感じではないんですよね。これ、10万円以下のレンズの写りじゃないですよ。
ライカM10-P COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical VM(F8・1/1,000秒)ISO 400

今さらそんなことを書くなよ、と言われちゃうけど、少しレンズの明るさについておさらいをしておくと、F値とはレンズから入る光の量を表した数値ですね。実際の写真に及ぼす影響としては、ボケや被写界深度をコントロールできます。

F値は小さいほどレンズから取り込む光量は多くなり、ボケ量も大きくなる特徴があります。F値を求めるには公式は、基本的に焦点距離 ÷ 有効口径 = F値となります。

仮に焦点距離が1200mmの超望遠レンズともなれば、頑張ってレンズの有効口径を大きくしたとても、F値はかなり大きくなってしまいます。F11あたりが当たり前でしょうか。これに伴いファインダーなんか、悪い冗談じゃないかってほど暗くなり、MF一眼レフ時代にこれでピントを合わせるなんて神業と思えたわけです。

現在もこれは当然ですけど、大口径レンズは高価で、小口径レンズは廉価です。大口径レンズは、明るさを求めること、それに伴う収差の増大を補正するためにレンズ枚数が多くなり、非球面レンズや特殊な硝材を使うなどすればコストが増してしまい、しかも製品は大きく重くなります。もちろん中には例外もあります。ライカ社の復刻レンズ、ズマロンM 28mm F5.6みたいに、F値が暗いのにすげー高いレンズもありますけど、この理由はここで述べるのは野暮というものでしょう。

シグマ24mm F3.5 DG DNと似た魅力的な小口径レンズって、ウチにもなかったかなあと思って、防湿庫や機材ロッカーを探し始めたところ、いくつかのレンズが出て参りましたので、ここからは新旧のレンズを入り乱れてご紹介したいと思います。ええ、決してコレクションしていたわけじゃありません、表現の多様性を求め、自分の表現に合ったレンズを探すために仕方なく集まってきたみたいです。開放絞りなど、ろくに使いもしないのに大口径レンズの開放絞りの描写を語るのもなんだかリアリティがありません。実用的には「小口径レンズ」を使うのが現実的なのです。手持ちの小口径レンズは他にもありそうな気がしますが、発見すると憂鬱になりそうなので、今回はこのあたりで勘弁してもらってと。機会がありますればまたお会いした時にでも。

Nikkor-T 10.5cm F4

3群3枚のトリプレットタイプ。当初はニコンSマウントでしたが、ニコンFの登場後にFマウント版が発売されました。自動絞り機構はなく、プリセット絞りです。現代人には使いづらいですぜ。でもね、この形のユニークさがアブないですね。素晴らしく軽量なので"マウンテンニッコール"と呼ばれたりします。山で写すとなれば撮影以外にもいろいろと注意が必要だから、絞りを絞り忘れたりするんじゃないのかねえ。だからお勧めしませんよ。3群3枚なのにえらくよく写ります。デジタルでもまず問題なく、画像の均質性もいいですね。本当はレンズの枚数なんか3枚で十分なんじゃないかと思ってしまう危険があります。

ニコンDf Nikkor-T 10.5cm F4(F16・1/1,000秒)ISO 200

ZEISS Tele-Tessar T* 4/85 ZM

3群5枚構成とシンプルなレンズ構成。とてもコンパクト、重量は310g。Mマウント互換ですけど、現在ライカMには内蔵のフレームに85mmがないので、今回は90mmのフレームで代用してみましたが、多少広めには写るもののまず問題はないですね。仕様には特別に凝ったところはないのですが、撮影画像を見ると描写性能の高さにたまげます。歪曲はおそらくゼロなんじゃないかなあ。真っ直ぐです。ヌケの良さが素晴らしく、開放からコントラスト高い。周辺まで画質が変わりません。とにかく欠点が出てこない。絞りによる画質変化がないのが欠点ですかねえ?(笑)。でもこれ、F4と無理をしない明るさにしたのは間違いなく正解だと思います。

ライカM10-P ZEISS Tele-Tessar T* 4/85 ZM(F8・1/500秒)ISO 100

オルソスチグマット35mm F4.5

ドイツのシュタインハイル社のレンズです。ライカスクリューマウントですがライカ製レンズとはフォーカスリングの回転方向が逆。フォーカスリングにレバーが2つありまして、これがミッキーマウスの耳に似ていると。そうかなあ。使いやすくないよなあ(笑)。レンズ構成はわかりません。周辺光量の低下は大きめ。おい、開放F値が4.5なのにしっかりしてくれよと言いたくなるほどですね。画面四隅どころか端がユルく、絞っても怪しい。でも中央はシャープです。色再現は温調で地味ですね。このレンズを入手したらこの描写にハマる条件の被写体を探して歩くことになるんじゃないのかなあ。ご苦労さまです。

ライカM10-P オルソスチグマット35mm F4.5(F8・1/750秒)ISO 400

オリオン28mm F6

F6.3じゃなくてF6なんですね。ロシアレンズです。ライカスクリューマウントです。作り込み悪いですね。アルミの鏡胴ですが軽いです。これ、最初に使用したのが30年前ですが、最初はモノクロフィルムで撮影してみたんです。そしたら現像に失敗したみたいに薄いネガができて、大失敗したかと思いました。ええ、原因は周辺光量が圧倒的に足りないからですね。ですので、光線状態によってはご覧のようにこの世の終焉みたいな画が撮れます。意外にも鮮鋭性は高いんですよね。お好きですか?使いこなしはあなた次第ですが、大切なものを撮影するときは、同時に現代の28mmレンズでも撮影しておきましょう。

ライカM10-P オリオン28mm F6(F11・1/1,000秒)ISO 400

SIGMA dp0 Quattro

ちょっと番外編になりますが、SIGMA dp0 Quattroを今回の小口径レンズの選択のひとつに入れてみました。このdpシリーズは、すべてAPS-CサイズのFoveonセンサーに最適化された専用設計の単焦点レンズを搭載しているところに惹かれますね。交換レンズを頑張って設計しても厳密には使うカメラで画質が変わるわけで、本来のポテンシャルがデジタルでも発揮できるかどうかなんてわからないんですよね。さらにフィルム時代のクラシックなレンズなんか、センサー前のカバーガラスの影響を大きく受けるものもあります。本レンズの実焦点距離は14mmで開放F値が4です。暗いです。これも高画質追求のため。ご存知のとおり現時点では高感度にも弱く、手ブレ補正機構も搭載しているわけではないので、撮影時には気合いが必要です。とくにモノクロ再現が素晴らしく好きなので、この代わりになるものが現時点ではないわけです。

SIGMA dp0 Quattro 14mm F4(F5.6・1/1,600秒)ISO 200

赤城耕一

写真家。東京生まれ。エディトリアル、広告撮影では人物撮影がメイン。プライベートでは東京の路地裏を探検撮影中。カメラ雑誌各誌にて、最新デジタルカメラから戦前のライカまでを論評。ハウツー記事も執筆。著書に「定番カメラの名品レンズ」(小学館)、「レンズ至上主義!」(平凡社)など。最新刊は「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン)