イベントレポート

「“PHOTO IS” 想いをつなぐ。50,000人の写真展」記者発表会レポート

11月12日まで、全国36会場で順次開催

富士フイルム株式会社は「“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展」を7月14日から11月12日の期間に、全国36会場で順次開催する。トップバッターの東京会場の開催に先立ち、記者発表会・内覧会が催された。

取締役・執行役員、イメージング事業部管掌の山元正人氏より、「撮る、残す、飾る、贈る」といった写真の楽しみ方を軸に富士フイルムの写真事業について説明がされた。
宣伝部長の松本考司氏からは、「50,000人の写真展」の展示内容について説明された。

「“PHOTO IS”想いをつなぐ。50,000人の写真展」は、写真を撮る喜び、プリントして飾る楽しさを多くの人に感じてもらうという趣旨により、応募者全員の作品が展示される日本最大の参加型写真展。作品は、応募者直筆の「写真に込められた想い」が添えられて展示される。

2006年に「10,000人の写真展」としてスタートして以降、出展作品数は年々増加して、2013年には「30,000人の写真展」に、そして12回目となる今年は応募総数50,507点の「50,000人の写真展」にまで規模を拡大。会場数も過去最大規模の全国36会場となった。応募者は自分の望んだ会場に出展することができる。

展示部門は、一般展示部門、「なつかしいあの頃」部門(新設)、「あの人に伝えたいフォトレター」部門、「鉄道のある風景」部門、「水でくらすいきもの」部門(新設)の5部門。そのほか、業界団体による特別出展や、企業・団体とのコラボレーション企画など、バラエティ豊かな作品が全国の会場を賑わす予定だ。

2017年の応募者は、下はなんと0歳、最年長は97歳という幅広い年齢にわたった。また、10代から70代までの各年代よりバランスよく応募があった。

7月14日から7月19日まで開催の東京会場の見どころとして、応募作品の被写体ランキングが発表された。

最も応募数の多かった被写体は「家族や仲間・子どもの写真」。続いて2位は「花・桜」、3位は「体の一部分のクローズアップ」だった。人を写した写真が1位に輝いたことは、「想いをつなぐ」というキャッチフレーズにふさわしい結果と言えるだろう。

内覧会会場には、実際の写真展会場を再現すべく多数の作品がずらりと並べられた。
テーマやジャンルを問わず自由な作品が集まった「一般展示部門」。作品は応募者の地域・氏名順に並べられて展示される。中にはチェキプリントをコラージュした作品も。ボリュームのある展示なので、知り合いの作品が見つかるかも。
ふるさとの風景やむかし熱中していたものなど、なつかしい情景がよみがえる写真が大集合した「なつかしいあの頃」部門。モノクロやセピアのプリントが郷愁を誘う。
友人、恋人、家族など大切な人へのメッセージが写真に添えられた作品が並ぶ「あの人に伝えたいフォトレター」部門。スマホから直接応募された作品で、写真アプリを使った作品も見受けられた。
日本写真家協会、日本写真協会、日本広告写真協会がそれぞれ開催している子ども向け写真プログラムからは、参加者の作品を特別出展。
すべての会場には、来場者が作品の出展者に手書きのメッセージを送ることができる「絆ポスト」が設置される。2012年より来場者の想いをつないできたポストで、毎年好評を呼んでいる。

会場によって日程や出展部門・内容が変わるので、Webサイトなどでチェックしてから出かけよう。

丸橋ユキ

カメラ誌出版社を経てフリー。雑誌や書籍での撮影を中心に、執筆や撮影指導、その他依頼撮影に従事。被写体は、郊外、自然、こども、暮らしなど。
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