写真展

全国32会場、富士フイルム「30,000人の写真展」が開幕

来年は"50,000人の写真展"目指す "写ルンです"30周年モデル第2弾も

富士フイルムの「"PHOTO IS"想いをつなぐ。30,000人の写真展2016」の展示が7月15日(金)に始まる。スタートとなる東京ミッドタウンの東京会場の展示は7月20日(水)まで行われ、その後11月13日まで全国32会場で順次開催する。

東京会場の様子(開幕前日の内覧会で撮影)

今回で11回目となる、日本最大級という参加型写真展。応募作品のすべてが任意の会場に展示され、来場者が好きな作品の応募者に手書きメッセージを送れる「絆ポスト」を設置しているのが特徴。撮る人と見る人の想いをつなぐことをコンセプトにしている。

メイン7会場の日程
サテライト22会場の日程
「鉄道のある風景」部門の展示日程

開幕前日の7月14日に行われた内覧会では、富士フイルム宣伝部 部長の松本孝司氏が登壇。「30,000人の写真展は、写真を撮る・残す・飾る・送るの絶好の機会で、写真の魅力を味わってもらえる展示という自負もある」と挨拶。2006年に「10,000人の写真展」としてスタートして以来11回目を迎え、写真の力を感じる機会としてもアピールした。

富士フイルム宣伝部 部長の松本孝司氏

応募数は過去最多・対前年比119%となる4万1,964点。初めて4万点を超え、富士フイルム松本氏は「なぜ"40,000人の写真展"にしなかったのか、という社内の声もあった」と話し、来年は"50,000人の写真展"としての開催にも意欲を見せた。来場者数は100万人を目指しており、100万人目の来場者にはプレゼントを企画しているという。

今回は一般部門として「大伸ばしプリント」、「シャッフルプリント」、「チェキプリント 」を用意するほか、今年は「よみがえる昭和の写真」、「鉄道のある風景」、「あの人に届けたいフォトレター」部門を新設した。

「鉄道のある風景」は、年齢層が幅広く熱心な鉄道ファンのニーズに応えたという部門。応募作品の展示場所は、大宮の鉄道博物館、名古屋のリニア・鉄道館、京都の京都鉄道博物館から選べた。鉄道写真家の中井精也さんが応募作品の中から選ぶ「心に響いた20選」も見どころ。2,700の応募があり、参加者は男性比率が85%と高かったという。

また、「あの人に届けたいフォトレター部門」は、若年層にも写真を展示する素晴らしさを感じてほしいとして、スマートフォンからの直接応募を可能としたのが特徴。進学で遠くに暮らす友人のもとへ、友人達がサプライズで作品展示するといった参加イメージを紹介した。こちらは2,400点が集まり、8割が20代以下の応募で、同社としても狙い通りだったそうだ。

4月に発生した熊本地震の被災地を応援する作品も集まり、熊本会場では熊本出身の小山薫堂さんによるものも含めた応援メッセージを用意するという
特別企画や同時開催の写真展について
「写ルンです 30周年アニバーサリーキット」は、第1弾パッケージが5万本完売。7月15日から「写ルンですFlash!」をイメージした第2弾を発売する