オークションに世界初の実用カメラ「ジルー・ダゲレオタイプ」が出品


 オーストリアのヴェストリヒトフォトグラフィカオークション(WestLicht Photographica Auction)は、5月29日に世界初の実用カメラ「ジルー・ダゲレオタイプ」の競売を行なう予定であると発表した。

ジルー・ダゲレオタイプ

 ドイツ北部にて個人所有されていたもので、製造は1839年9月。発明者のルイ・ジャック・マンデ・ダゲールによる本物であることを証明するサインが入っており、マニュアルも付属しているという。

 ジルー・ダゲレオタイプは、写真を発明したと言われるルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが1839年に発明した木製のスライド式カメラ。パリのアルフォンス・ジルー社が製造した。アルフォンス・ジルーは、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールの義理の兄弟。

 ヴェストリヒト・フォトグラフィカ・オークションはカメラの落札金額を50万~70万ユーロになると見積もり、これまで同オークションが扱ってきた中での最高落札額57万6,000ユーロを大幅に更新するかもしれないとしている。開始価格は20万ユーロ。

 ジルー・ダゲレオタイプのカメラは日本では「ペンタックスカメラ博物館」が展示していた。



(本誌:鈴木誠)

2010/1/27 16:45