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富士フイルム、中判ミラーレスカメラシステム「GFX」を発表
5,000万画素超 フルサイズ比1.7倍のイメージセンサーサイズ
2016年9月20日 07:47
富士フイルムは9月19日、9月20日から始まるフォトキナ2016の前日にプレスカンファレンスを開催。中判サイズの大型センサーを搭載したミラーレスカメラシステム「GFX」の開発を発表した。
第1弾のモデルは「FUJIFILM GFX 50S」で、2017年初期の発売を予定する。価格は未定だが、1万米ドル以下になるという。
35mmフルサイズの約1.7倍となる43.8×32.9mmのセンサーを搭載する。画素数は有効5,140万画素。ピクセルサイズは5.3μm。
センサーのアスペクト比は汎用性が高いという4:3とした。3:2、1:1、4:5、6:7、6:17といったアスペクト比も選べる。
なお、発表会ではX-Trans CMOSセンサーとの説明は無かったが、同社がカスタマイズしたイメージセンサーを使っているとのことだった。
マウントも新開発で、「Gマウント」と命名した。12の電子接点を備えている。フランジバックは26.7mm、最小バックフォーカスは16.7mm。なお今回のイメージセンサーは、「Gフォーマットセンサー」と呼ぶ。
登壇した富士フイルム 光学・電子映像事業部 営業グループ 統括マネージャーの飯田年久氏はミラーレスカメラのメリットについて、「小型化も1つだが、重要なのはミラーショックが無くなること」と強調した。ミラーショックで画像にブレが生じると、50%の画質低下になることがあるという。
GFX 50Sはフォーカルプレーンシャッターを搭載しているのも特徴。中判カメラシステムはフォーカルプレーンシャッターを持たず、レンズシャッター方式を採るモデルが多い。一方フォーカルプレーンシャッターはレンズシャッターよりも高速なシャッター速度に対応できる。GFX 50Sの最高シャッター速度は1/4,000秒となっている。
液晶モニターは横位置と縦位置でチルトできるタイプとなる。
EVFは非搭載だが、外付けEVFを用意する。また、縦位置グリップの設定もある。
GFXのレンズ6本も発表された。いずれも1億画素にも対応できる性能という。また「ディストーションフリー」も謳っている。いずれも価格は未定。
- GF23mmF4 R LM WR:2017年中頃発売
- GF45mmF2.8 R WR:2017年の終盤発売
- GF63mmF2.8 R WR:2017年初期発売
- GF110mmF2 R LM WR:2017年中頃発売
- GF120mmF4 R LM OIS WR Macro:2017年初期発売
- GF32-64mmF4 R LM WR:2017年初期発売
GFXについては、後日ブースレポートでも詳細にお伝えする。