「コスプレ撮影」の基本を学ぼう!!

Reported by西村春彦

EOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/1000秒 / F1.6 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mm
作例(撮影データ付き)は長辺800または600ピクセルにリサイズしています(以下同)

はじめに

 この数年、アニメやゲームなどに登場するキャラクターに扮するコスプレを趣味にしているコスプレ人口が増加しているようです。

 コスプレとは、コスチューム・プレイを語源とする和製英語で、コスプレを行う人のことはコスプレイヤー(以下略してレイヤー)とよばれています。昔はコスプレというと、コミケ(コミックマーケット)などのイベントや、いわゆるビジュアル系バンドのライブ会場などで多く見られましたが、最近ではメイドカフェブームも手伝ってか、コスプレという言葉自体も一般的にかなり浸透してきています。

 また昨今では、テーマパークや遊園地、観光地や公園など、さまざまな場所でコスプレのイベントや撮影会なども多く開催されるようになり、目にする機会も増えましたし、コスチュームによっては一種のファッション的な感覚にもなりつつあるようです。

“コスプレ”という言葉も浸透してきた

 コスプレイベントなどでは、アマチュアカメラマンがファンのレイヤーさんを撮影するケースもありますが、レイヤーさん同士がお互いにお互いのカメラで撮影し合ったり、三脚を使いリモコンやセルフタイマーなどで自分自身も相手も画面に入れて撮る“合わせ”(ツーショットやスリーショットなど、数人で撮影すること)で撮ることも多いのです。

 レイヤーさんの男女比でいうと、男性よりも女性のレイヤーさんが多く、女性のキャラだけではなく、男性キャラに扮する場合もあります。

 女性のレイヤーさんが使用しているカメラもコンパクトデジカメだけではなく、デジタル一眼を使用している人も多く見られるようになりました。

 また最近では、イベンターや会場になる場所などが主催するコスプレイベントだけではなく、レイヤーさん個人が主催するテーマパークや公園などでのロケや、ハウススタジオなどをグループでシェアして行う撮影会も数多く開催されていて、クオリティーの高い写真が撮影できる機会も増えているようです。

 そこで今回はコスプレ撮影をベースにして、ポートレート撮影の初心者を対象としたデジタル一眼での撮影テクニックを解説していくことにしましょう。

今回使用した機材

 今回撮影で使用した機材は、カメラが35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したキヤノン「EOS 5D Mark II」。レンズはキヤノンの「EF 17-35mm F2.8 L USM」、「EF 24-70mm F2.8 L USM」、「EF 70-200mm F2.8 L IS USM」、シグマの「50mm F1.4 EX DG HSM」、「85mm F1.4 EX DG HSM」の5本。開放F値の明るい大口径ズームと単焦点レンズを使用しました。

今回使用した機材手頃な大きさの丸レフがあるとよりよい作品につながる

 また、ポートレート撮影で便利な定番アイテムとして折り畳み式の丸レフがあるといいでしょう。

ボケ効果を活かすためには明るいレンズが理想

 基本的には、どのカメラでも撮影は可能です。もちろんコンパクトデジカメでも撮影は可能ですが、室内の撮影が難しい場合や、背景までシャープに写ってしまい、背景をふわっとぼかす描写が苦手なので、やはり撮影シーンや撮影したいイメージに合わせてレンズが交換ができるデジタル一眼がオススメです。

 レンズの焦点距離でいうと、標準ズームと望遠ズームのダブルズームセットがあれば、いろいろな撮影シーンに合わせて画角を決めることができます。

 レンズ交換式カメラにもいろいろな種類があります。カメラによって一眼レフやノンレフレックス(ミラーレス)といった違いだけではなく、マイクロフォーサーズやAPS-C、35mmフルサイズといったイメージセンサー(撮像素子)のサイズも異なります。それによりレンズの焦点距離の画角が変わり、イメージセンサーごとに焦点距離の換算数値も異なりますので、使用しているカメラのスペックをあらためて確認をしておきましょう。

今回メインで使用したEF 24-70mm F2.8 L USMは高価だが、開放F値がF2.8と明るい

 一般的にイメージセンサーのサイズが大きいほど、背景ぼけの効果が大きく、また使用するレンズの開放F値が明るい(開放F値の数字が小さい)ほど、背景ぼけの効果を最大限に引き出すことが可能です。またの開放F値が明るいレンズは、室内などの撮影環境の明るさが暗いところでも撮影がしやすいといえます。そういう意味ではズームレンズも開放F値の明るい大口径ズームが便利ですし、さらに35mm判換算で50mm相当や80mm相当になる開放F値の明るい単焦点レンズはホートレート向きのレンズとして、プロのカメラマンも愛用しているので用意しておくとよいでしょう。

撮影モードとピント合わせ

・撮影モード

 コスプレの撮影といっても、表情やしぐさなどを捉えるという意味では、普通にポートレートを撮影するテクニックと何ら変わりはありません。

 初心者の場合、撮影モードをカメラのお任せで撮れる「フルオート」や「シーン」モードにして撮影しているケースも多く見られますが、それらはカメラがピントを合わせる位置や露出などのコントロールを全て行なってしまう全自動モードです。撮影者がカメラの設定を変更することができないだけでなく、状況によってはカメラが勝手に内蔵ストロボを発光させてしまうことがあります。

 つまりフルオートやシーンモードでは、カメラが必ずしも撮影者がイメージする撮影意図をくみ取って撮影してくれるわけではないのです。

 そこで、撮影者がより撮影したいイメージに合わせてカメラの設定を変更、調整しながら撮影ができる撮影モードで撮影することが必要になります。

 撮影者がその都度カメラの各種設定を変更できる撮影モードは「P(プログラムオート)」や「AまたはAV(絞り優先オート)」などの撮影モードが使いやすく、ポートレート撮影では背景のボケ感をコントロールできる「AまたはAV」がオススメです。

絞り値によって被写体前後のボケをコントロールできる「絞り優先モード」(写真のEOS 5D Mark IIでは“Av”)で撮影するのがオススメだ

 ではまず、「AまたはAV(絞り優先オート)」に設定して撮影する方法を解説していきましょう。

 カメラの撮影モードダイヤルを「AまたはAV」にセットします。カメラによってはメニュー設定画面で操作するタイプもあります。

 「AまたはAV」は常に背景などのぼけ具合を意識しながら撮影できる撮影モードなので、状況に応じて絞り値の設定を変えますが、まずは一般的なズームレンズを使う場合ならズームの開放F値を意識して撮影するとよいでしょう。

・ピント合わせ

 一般的なレンズでは、ズームの焦点距離によって開放F値が変わってしまうため、どの焦点距離でも常に開放F値で撮影できるように設定します。その手順はズームを広角側に回し、絞り値の設定を開放F値(開放F値の数字が小さい)に設定します。これで、ズームがどこの焦点距離でも常に開放F値に設定されます。

 一眼レフの場合は、光学ファインダーにピントを合わせる「AFフレーム(測距点)」がいくつかあり、カメラの初期設定ではピントを合わせるAFフレームの位置が「フルオート」モード同様「自動選択」になっています。そこでまずAFフレームを「任意選択」に設定して、ピントを合わせる位置を決めます。

 AFフレームが自動選択の場合、画面の中に写るカメラから近くにあるものを優先して、カメラがピントを合わせやすいものにピントを合わせようとする働きがあるため、必ずしも撮影者がピントを合わせたいところにピントが合わせられるわけではありません。

AFフレームは自動選択ではなく、任意選択にするのがポイント(キヤノンEOS Kiss X5の例、以下同)

 同時に、カメラのAF設定で「AFモード(フォーカスモード)」がシャッターボタンを半押しにしたときにAFロックができる「ワンショットAF(シングルAF)」になっていることも確認しておきましょう。

ワンショットAFにしたところ

 人物の表情やしぐさなどを撮影するポートレートのピント合わせは、まず人物の顔にしっかりとピントを合わせます。このとき、近い方の黒目に合わせるのが基本です。これはコスプレ撮影でも同様です。

 下の写真は、一眼レフの光学ファインダーで撮影する際の中央のAFフレームに設定したときのピントの合わせ方です。

中央のAFフレームをまず顔に合わせる

 まず中央のAFフレームを人物の顔に合わせ、シャッターボタンを半押しします。

 シャッターボタンを半押ししてピントが合うと、ピントが合った瞬間、任意選択したAFフレームが光り、ファインダー画面端の情報表示にも合焦マークが出ます。この状態でピントが固定(AFロック)されます。

 この時点でシャッターを切ってもいいのですが、これではただピントが合ったからシャッターを切ったことになってしまい、画面構成としては不十分です。

 そこで、シャッターボタン半押しの状態をキープしたまま、カメラを持つ手元だけ微調整し画面に入れるもの(構図)を調整します。

シャッターボタンを半押ししたまま構図を調整する

 上の写真の場合、顔でピントを合わせ、シャッターボタン半押しをキープしたままAFロックし、カメラを少しだけ下向きに振り、足のつま先の方まで画面に入るように構図を調整しました。

顔の位置にあるAFフレームを使うとピント合わせがスムーズにできる

 画面構成を意識して撮影する場合は人物の画面配置を意識します。その際人物の顔の近くにあるAFフレームを選択すると、ピント合わせをスムーズに行なうことができますので、AFフレームの任意選択を使いこなすことを心がけましょう。

 一眼レフでも機種によってはライブビュー撮影が可能です。ライブビュー撮影では、ピントを合わせるAFフレームが自由に変えられるので、顔の位置に合わせピントを合わせます。

ライブビュー撮影ではAFフレームの位置を変えられる

 また顔認識機能を使うと、画面の中の顔を検知してピントを合わせることができるので、より正確に人物の顔にピントを合わせることができます。

顔認識機能にセットすれば、画面内の顔を自動的に検出できる

 下ではAFフレームを任意選択にして、顔に近いAFフレームでピントを合わせ、半押ししたまま構図を微調整して撮影しました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/40秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 70mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/320秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm

背景をぼかすためのポイント

 人物の表情やしぐさを写すポートレート撮影では、まず顔、その中でも目にピントがきていることが基本になります。さらに背景をぼかすことで、人物が浮き出たような雰囲気になり人物をより一層引き立たせることができます。

 背景をぼかす効果をつくり出すには、1)絞りを開けて使ってぼかす 2)レンズの望遠側で撮影しぼかす 3)被写体と背景の距離を遠くする 4)カメラと被写体の距離を近くするという4つの条件があり、それぞれの関係性で背景のぼけ感は変わってきます。

 その中で、まずいちばん簡単な方法はレンズの絞りを使ってぼかす方法です。

 レンズの開放F値がいちばん被写界深度(ピントの合う奥行き)が狭く、ピントを合わせた位置の前後すぐからピントがぼけはじめます。反対に絞りを絞る(絞りの数値が大きい)ほど、被写界深度が広くなりるため、ピントを合わせた前後にもピントが合うようになります。

 下の写真は、絞りによる被写界深度の違いを比較したものです。手に持っている花をカメラに差し出すように前後に奥行きのあるポーズをしてもらい、撮影したレンズの開放F値がF2.8だったので、レンズの開放F値から絞りF2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16と1段ずつ絞り値を変えて撮影しました。

F2.8
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/1000秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm
F4
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/500秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm
F5.6
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/250秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm
F8
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm
F11
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/60秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm
F16
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/30秒 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 59mm

 レンズの開放F2.8ではピントを合わせた顔以外の手前の花も背景も大きくぼけ、絞りを絞っていくほど徐々にピントの合う奥行きが広くなっていくことがわかります。

 絞りがF16では手前の花もハッキリ写り画面全体にピントが合っているように写っています。

 カメラは35mmフルサイズでズームの約60mm付近で撮影していますが、APS-Cでは38mm、マイクロフォーサーズでは30mmで撮影する画角と同じ画角になります。

レンズの焦点距離で背景の写る範囲が変わる

 背景の雰囲気はぼけ感だけでなく、画面に写る範囲も重要です。

 レンズの広角側では背景に写る範囲も広くなり、いろいろなものが画面に入ってきてしまいます。同時に広角になればなるほど被写界深度が深くなるため、背景もハッキリと写ります。

 逆に望遠にするほど背景に写る範囲も狭くなるため、画面に写る背景をシンプルにすることができます。望遠になればなるほど被写界深度が浅くなるため背景がぼけやすくなります。

 下の写真は、人物と背景は動かず、焦点距離を変えながら人物を同じ大きさで撮影し、それぞれの焦点距離で背景の写る範囲ががどのように変わっていくか比較した写真です。絞りをF5.6に固定し、ズームレンズで24mm、35mm、50mm、70mm、100mmで焦点距離を変えながら、画面に写る人物の大きさは同じ大きさになるように撮影しました。

24mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/25秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート
34mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/25秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート
50mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/30秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート
70mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/40秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート
95mm
EOS 5D Mark II / EF70-200mm f/2.8L IS USM / 1/60秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート

 広角では撮影距離が近く、望遠になるほど撮影距離は遠くなります。24mmでは、背景が広く写ってしまうため周囲のいろいろなものが画面に入ります。一方、望遠になるほど背景に写る範囲が狭くなり、同時に背景に写るものも大きく拡大されていきます。

 さらに望遠になるほど被写界深度も浅くなるので背景もぼけやすくなります。

写真の明るさを決める露出補正を使いこなす

 撮影時に設定しなければいけないのが、撮影環境の明るさに合わせてISO感度設定と、写真の明るさを決める露出補正です。

 ISO感度は、基本的にはオートでも構いませんが、シャッターボタンを半押しにした際に表示される露出の情報を確認し、手持ち撮影では手ブレの危険性も考慮して、1/60秒以上のシャッターを切るように心がけましょう。

 暗い室内などでは、ISO1600以上の高感度に設定しなければいけない明るさもあります。暗い撮影環境では、できるだけ絞りを開放側に設定するとシャッター速度も速くできます。絞り値を確認すると同時にシャッター速度やISO感度にも注意して確認するようにしましょう。

スタジオやロケの場所、時間によってはかなり暗くなる場合もある

 その上で、さらに重要なのが写真全体の明るさです。

 背景が明るい逆光の状態や画面全体が白っぽい被写体の場合は、写真が暗く写ってしまいます。

 これは、カメラが“画面が明るいので、その明るさに合わせて全体の明るさを調整しよう”とするはたらきで露出を調整してしまうからで、撮影したいイメージよりも暗く写ってしまいます。

 そこで撮影時は露出補正で撮影したいイメージに合わせて写真の明るさを調整する必要があります。

 写真が自分の感じているイメージよりも暗くなってしまった場合は、露出補正を+(プラス)側に設定し、逆に明るく写りすぎた場合は-(マイナス)側に補正します。

 ポートレートの場合、特に女性が被写体の場合は明るめに写すと、華やかで美白、そしてふんわりとやさしい雰囲気で写せるため、若干+補正を多用する傾向があります。

 逆に男性が被写体の場合は、若干暗めに写すことで、力強さや渋さ、重厚感などを表現することができるので、キャラクターやシチュエーションなどに合わせて露出補正で自分のイメージに合う画面の明るさに調整してみましょう。

 背景が窓辺の強い逆光の状態で、露出補正をかけずにそのまま撮影すると、人物が暗く写ってします。そこで露出補正を+1.3段かけて、画面全体を明るく調整すると、人物の肌の色もきれいに再現することができました。

露出補正無し
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / F5.6 / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 48mm
1.3段プラス補正
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/50秒 / F5.6 / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 48mm

 背景に強い逆光がなくても、画面全体に白っぽいものが多い状態では、写真が暗くなってしまいます。白が暗くなるとグレーになってしまい、肌の明るさも暗くなってしまいます。下の写真は+0.7段補正して全体の明るさを整えました。

露出補正無し
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/2000秒 / F5.6 / ISO1000 / 絞り優先AE / WB:オート / 51mm
0.7段プラス補正
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/1250秒 / F5.6 / ISO1000 / 絞り優先AE / WB:オート / 51mm

 今度は逆に背景や画面全体が暗い(黒っぽい)と、露出補正なしではやや明るめに写ってしまいます。ポートレートでは女性の場合特に明るめに写すことが多いのでこれもありですが、背景などの調子を整えるには-(マイナス)補正して、全体の明るさを整えます。上の写真は-0.7段補正して周囲の黒が明るく浮いたような感じになるのを抑えました。

露出補正無し
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/40秒 / F2.8 / ISO2500 / 絞り優先AE / WB:オート / 28mm
-0.7段マイナス補正
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/60秒 / F2.8 / ISO2500 / 絞り優先AE / WB:オート / 28mm

・ウイッグや髪の毛の色に注意

 カラーウイッグでは光線状態や背景の色に注意しないと、境界線が背景に溶け込んでしまいます。特に明るい色のウイッグで背景が白かったり、逆光だったりする場合はウイッグも明るく光ってしまいます。背景の明るさや光線状態も気にしながら撮影してみましょう。

地毛
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / マニュアル露出 / WB:オート / 63mm
ウィッグ装着
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / マニュアル露出 / WB:オート / 63mm
ウィッグ装着
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / マニュアル露出 / WB:オート / 60mm
ウィッグ装着
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / マニュアル露出 / WB:オート / 60mm

 逆光の状態で同じ光線状態と露出のまま、髪の毛(ウイッグ)の色を変えて撮影しました。露出は人物の肌の明るさに合わせて明るめに設定しましたが、明るい色のウイッグほど光を受けている部分が明るく白トビをしてしまい、背景と同化してしまいました。

表情を引き出すために大事なコミュニケーション

 さて、これまでポートレート撮影では基本中の基本的なカメラの設定や操作などについて解説してきましたが、これからがポートレート撮影で重要な要素になります。

 それは、被写体の表情を引き出す上で大事なコミュニケーションです。

 まず、撮影者が被写体のレイヤーさんが着ているコスチュームに合う背景や、どのようなシーンやシチュエーションを撮影したいかといった、自分がどのような写真を撮りたいのかというイメージを持つことが大事になります。

 次に被写体になるレイヤーさんにポーズをとってもらうことになりますが、ただ立ってもらったり座ってもらったりするだけではなく、シチュエーションに合うポーズや表情を演じてもらうことになります。

どのようにレイヤーさんを撮りたいのか作品の仕上がりをイメージして撮ろう

 実際に撮影する際は、撮影画面やファインダー内をよく確認して、被写体の体や顔の向き、表情だけではなく、被写体の位置や背景として入る部分を撮影者と被写体の両方の立ち位置を調整しながら、撮影する画面のあらゆる部分に注意します。

撮影画面をよく確認することも大切

 撮影者は、カメラを構えながら被写体の立ち位置や体の向きなど声をかけ、撮影するときは「ハイ撮るよ」とか「笑顔でカメラ目線で」など、いろいろ指示を出しながら撮影します。

 また、コスチュームに合う小道具を用意しておくとポーズもつけやすくなりますし、シチュエーションもつくりやすくなります。

本やヘッドホンなど小物を用意しておくと重宝する

 いいなと思った瞬間は、とにかくいっぱいシャッターを切っておくとよいでしょう。カメラを「連写モード」に設定しておくのも、ちょっとした表情の違いが撮れるのでオススメです。

 撮影した後は、被写体のレイヤーさんと一緒に撮影した画面を再生して、どういう写真を撮ったのか、またもうちょっとこういう感じのポーズにしようかといった話をすると、より完成度の高い写真を撮ることができます。

撮影後にはレイヤーさんに撮影画面を見せて作品を作り込んでいく

 被写体になるレイヤーさんもこのシチュエーションはどんなポーズがいいかとか、表情はどんな感じがいいかなど、そのシーンを演じる感覚で、撮影者も被写体のレイヤーさんもお互いにいい作品づくりに気を配ると、きっといい写真が撮れるはずです。

 明るい窓辺に立ってもらい、カメラ目線ではなく窓の外を見ている雰囲気でポーズをとってもらい撮影しました。自然な雰囲気を撮影することができました。

EOS 5D Mark II / 85mm F1.4 EX DG HSM / 1/1250秒 / F2 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 85mm

 同じ場所でケーキを差し出しているポーズと、ケーキを食べているようなポーズを撮影しました。同じ場所でもちょっとしたしぐさの違いで表情が変わってくるので、いろいろポーズを変えながら撮影するとシーンのバリエーションをつけることができます。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F4 / +1.3EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 28mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/200秒 / F4 / +0.7EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 30mm

 ポーズをとると動きが止まってしまうので、あえて実際に動いてもらいながら撮影しました。被写体に動いてもらうときは、できるだけゆっくり動いてもらうとピンボケやブレのない写真を撮ることができます。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 27mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 27mm

 同じシーンでもカメラの寄り引きをしながら撮影してみました。被写体に「そのままね」、「笑顔でね」などと声をかけながらテンポよく撮影すると同じシーンでもバリエーションを撮ることができます。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/250秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/200秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm

 本を読んでもらうポーズをしてもらい、カメラの寄り引きと撮影する角度を変えて撮ってみました。途中「カメラ目線ちょうだい」や「目線を本の方に」など声をかけて撮影すると、カメラの角度の違いや、ちょっとした表情の違いで写真の印象が変わることがわかります。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/250秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 66mmEOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/320秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mm
EOS 5D Mark II / 85mm F1.4 EX DG HSM / 1/500秒 / F1.4 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 85mmEOS 5D Mark II / 85mm F1.4 EX DG HSM / 1/320秒 / F2 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 85mm

 縦位置写真は広角でアイレベル(撮影者が立った状態の目線)でカメラを構え、横位置はイスに立ちハイアングル(高い目線)から撮影しました。アイレベルでは普通の落ち着いた雰囲気ですが、ハイアングルの普段ではあまり見ることがないドラマティックな演出をすることができます。また、広角で上からのアングルから撮影すると体が小さく見えるのと同時に奥行きや立体感も表現することができます。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/160秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm

 座ってもらって上からのアングルで撮影しました。表情を大きく、体を小さく撮影できるのと、男子の目線や彼氏目線を表現することができます。コスチュームによっては胸の谷間を強調するアングルでもあります。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/50秒 / F4 / +1.3EV / ISO1600 / 絞り優先AE / WB:オート / 42mm

 広角レンズは、パースペクティブ(遠近感)が強調される特性があり、画面の周囲ほど大きく歪みます。特に28mm相当よりも広角では、広角になるほどパースペクティブや歪みが強くなります。広角レンズで画面隅に人物を入れて撮影すると、顔や体などが大きく歪んでしまうため見た目が不自然な写真になってしまいます。また撮影距離が近いほど歪みは出やすくなるので、撮影距離に注意しながら、被写体を歪みの少ない画面中央部に入れるなど、画面を確認しながら撮影しましょう。

EOS 5D Mark II / EF17-35mm f/2.8L USM / 1/320秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 17mmEOS 5D Mark II / EF17-35mm f/2.8L USM / 1/250秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 17mm

 わかりやすいように、わざと17mmの超広角レンズで撮影しました。広角レンズを使用し至近距離で撮影すると、画面隅では顔や体が大きく歪んでしまい不自然な感じになってしまいます。少し離れて撮影するか画面中央部に被写体を入れるなど、被写体がきれいに写るように注意しましょう。上の写真は同じ位置で撮影しています。

構図にも工夫を

 構図は、画面全体にいろいろなものが写ってしまうと説明的になってしまい、つまらない感じになってしまいがちです。欲張りすぎて画面にいろいろな要素を入れすぎると何を撮りたかったのかわからなくなってしまいます。あまり説明的にならず、そのシーンを切り取っていくような感覚で表情優先で撮影を進めていきましょう。

 人物の配置は、中央部に入れると表情だけを捉える感じになりますが、画面隅に配置すると背景やその場の雰囲気も画面に写すことができます。

 コスチュームによっては特徴あるデザインや独特のフォルムもあるので、表情だけではなく、そのコスチュームが映える角度やアングルを探してポーズをとってもらい、撮影するシーンをつくりだしていきましょう。

ローアングルやハイアングルなど映える角度を探してみよう
椅子などを使って高い位置から撮るのも効果的だ

 また画面を傾けると目線の動感が表現できたり、撮影ポジションを微妙に変えるだけでも写真の印象が変わってきますので、1枚パシャッと撮って終わりではなく、とにかくたくさんシャッターを切ります。そのたくさん撮ってその中から、あとで冷静に1カット1カットを見ながらベストショットを選び出してみましょう。

 ヘッドフォンをつけて音楽を聴いているようなシーンを撮影しました。縦位置で画面に傾きのないといわゆる普通の落ち着いた印象になりますが、、画面を少し傾けると画面に動きが表現されます。縦位置では表情だけがメインの写真で撮れましたが、さらに横位置にすると部屋の雰囲気も画面に入れることができました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/80秒 / F4.5 / +0.7EV / ISO1600 / 絞り優先AE / WB:オート / 40mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F4 / +0.7EV / ISO1600 / 絞り優先AE / WB:オート / 32mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/60秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO1600 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm

 真っ直ぐに撮ると表情だけになってしまいますが、カメラを傾けてカーテンをまとった体のラインも入れることで、そのシーンの状況や雰囲気、目線の動感なども画面に表現することができました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/320秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 30mm

 はじめ、表情を撮るために、やや上からのアングルで撮影しましたが、やや下からのアングルでチャイナドレスのスリットから見える脚も入れて撮影しました。その後全体が入るように撮影位置を引き、全体のフォルムを生かした構図で作画してみました。画面の傾きによる不安定感が表情や光線状態とあいまって、何となく妖しい雰囲気で捉えることができました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/80秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/80秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 55mmEOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/800秒 / F1.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mm

 最初はポーズがただ立っている感じだったので、体を若干ひねってもらい、足もやや曲げてもらうことでポーズに動きがつきました。またカメラのズームをやや引くことでスリットから見える脚も入れることができました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/250秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 51mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/320秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 46mm

 人物の配置や大きさ、カメラとの距離感、アングルによって写真の雰囲気は変わってきます。さらに表情やポーズなどでも印象はガラッと変わりますので、いろいろな構図で撮影してみましょう。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/160秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/160秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/50秒 / F4.5 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/30秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 66mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 28mm

 ソファーを使って体の奥行きがでるポーズをとってもらいました。広めに撮ると周囲の環境まで写ってしまい表情にパッと目がいかなくなってしまうので、ズームを使い周囲を切り取る感じで、表情を大きく画面に入れる構図で撮影しました。余計なものが画面に入っていないので、表情と体の奥行き感だけで写真を表現できました。

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/60秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/80秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 60mm

まとめ

 コスプレ写真は、表情を捉えるポートレートの撮影と変わりはありません。

 まず、表情やしぐさを捉えるうえで重要なのがピントです。基本的には表情、つまり顔にピントが来ていて、さらにその中でも目にピントがしっかり合っていることがポートレートの一般的な撮り方になります。

 その上でいちばんの目標にするのは、女性ならきれいに、また男性ならかっこよく、もしくは演じるキャラクターに合った写真ということになります。そこで大事なのは、表情やしぐさ、キャラクターに合うシーンやシチュエーション、そしてポーズになります。

 ポートレートの撮影は、撮る側も撮られる側も人間ですから、撮影時にコミュニケーションを上手にとりながら楽しく撮影すると、より良い表情を演出できたり、写真映えするポーズに決まっていきます。

コミュニケーションで良い表情を引き出すのも撮影者の腕だ

 撮影中に構図やアングル、ポーズや表情などで悩んでしまったら、まずシャッターを切ってみて撮った画面を再生してみると、どうすればイメージに近づけることができるか見えてきますので、とにかくたくさんシャッターを押してみることも重要です。

 撮影に慣れてくると、ピント合わせやカメラやレンズの操作方法もわかってきますので、まずはいま使っているカメラ機材の操作を覚えながら、自分の思い描いたイメージに撮れるように、たくさんカメラを使ってみましょう。

 今回は初心者向けの解説でしたが、もしまた反響があれば、もうちょっと深い撮影テクニックを解説したいと思います。

EOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/800秒 / F1.8 / +1.3EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/20秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 35mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mmEOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/500秒 / F4 / 0EV / ISO1000 / 絞り優先AE / WB:オート / 50mm
EOS 5D Mark II / 50mm F1.4 EX DG HSM / 1/1000秒 / F4.5 / 0EV / ISO3200 / マニュアル露出 / WB:オート / 50mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/1000秒 / F4.5 / 0EV / ISO3200 / マニュアル露出E / WB:オート / 38mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/10秒 / F4 / +1.3EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/200秒 / F4 / +0.7EV / ISO400 / 絞り優先AE / WB:オート / 28mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/60秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO1600 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/100秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 40mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/25秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mmEOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/50秒 / F5.6 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 70mm
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 1/125秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 24mm



(にしむら はるひこ)1969年秋田県由利本荘市出身。日本写真芸術専門学校卒業後、朝日新聞社出版写真部委託カメラマンを経てフリーに。雑誌・出版系や広告、WEBなど各メディアで活動中。カメラ雑誌などでは撮影テクニック解説なども手掛ける。写真にならないモノでも写真にする意気込みで写真職人を目指し、プロフェッショナルとして日々精進している。ブログ:http://n-haruhiko.sblo.jp/

2012/3/1 00:00