特別企画

サンディスク エクストリームの高速SD&SSDで快適写真ライフ

一期一会の大切な写真を失わないための心得

写真を撮る上でカメラやレンズ、三脚などの機材をそろえるのは大切なことだ。しかし忘れてはいけないのが記録メディア。デジタルカメラになって記録媒体がフィルムからSDなどのメモリーカードに変わり、撮影できる枚数が飛躍的に増えた。中には1枚のカードに大量の写真データを記録して運用する人も多いのではないだろうか。裏を返せばメモリーカードに何か不具合があったときに大量の写真データが失われてしまう可能性もある。だからこそ、メモリーカードの選択が写真ライフを楽しむ上でとても重要になってくる。

撮影後の写真をどう残していくのかも考えておきたい。PCに取り込んでいる人も多いはずだが、そのPCが使えなくなってしまった場合のことを考えるとバックアップが欠かせない。以前は外付けHDDが大容量のバックアップシステムとして主流だったが、デジタルカメラのデータ容量が大きくなっていることに加え、動画のニーズが高まっていることでHDDでは処理時間に多くの時間がかかるようになってしまった。最近ではアクセス速度が速く、衝撃にも強いコンパクトなSSDが主流となっている。私自身SDカードとSSDとで2重にバックアップを取っており、さらにクラウドサービスも合わせることで3重のバックアップも可能になる。

これから迎える桜の季節。つい撮影にばかり注力してしまいがちだが、大切な作品をより安心に長期間残しておくためには、撮影だけでなくそのデータをどう管理するのかまで考え、保存システムを構築しておくことが肝心だ。

岡山県南にある岡南飛行場沿いにある桜並木。児島湖周辺をぐるっと囲むように河津桜が咲いており広角でも望遠でも撮影しやすい。3月中旬から満開を迎え毎年3月20日頃に撮影に行くとちょうど良い。色の濃い桜であるためビビッド設定や風景設定で撮影すると鮮やかな桜を表現できる。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO/12mm(24mm相当)/マニュアル露出(F5.6、1/400秒)/ISO 200/WB:4,900K
外側からではなく、思い切って桜の中から撮影した。魚眼レンズや超広角レンズで撮影すると今までとは一味違った1枚になる。さらにロング一脚と全天球カメラを組み合わせて桜の中心部でパノラマ撮影。リトルプラネットに仕上げると今まで誰も見たことがないような桜写真と出合える。桜の木を傷つける撮り方はNGなので注意しよう
RICOH THETA Z1/マニュアル露出(F5.6、1/800秒)/ISO 80/WB:4,900K

STEP 01|撮影×サンディスク エクストリーム プロ SDHC/SDXC UHS-IIカード

SDカードにはさまざまな規格がありそれを理解して使うことで手持ちのカメラの性能をフルに発揮することが可能となる。特に連写機能を使う人にとって書き込み速度は重要で、カードへの記録速度と連写の快適さはイコールだ。そして何より耐久性に優れたカードを選ぶことで現場でのトラブルも未然に防ぐことができる。

サンディスク エクストリーム プロ SDHC/SDXC UHS-IIカード
32GB/64GB/128 GB
読み出し速度:最大300MB/秒
書き込み速度:最大260MB/秒
実勢価格:1万3,000円前後(32GB)、2万2,000円前後(64GB)、3万8,000円前後(128GB)

高速性能

サンディスク エクストリーム プロSDXC UHS-IIカードは読み出し速度最大300MB/秒、書き込み速度最大260MB/秒と写真も動画もストレスなく撮影できるスペック。連写も快適で、ストレスなくシャッターを切り続けられる。

高い信頼性

屋外での撮影では落下の危険性もあるが、耐衝撃性能も優れているため衝撃からも大切なデータを守ってくれる。そのほかにも耐温度、防水、耐X線性能も装備。不安要素を少しでも減らすことでより安心して撮影がおこなえる。

動画記録も快適

動画は4Kが当たり前になり書き込み速度は今まで以上に重要となっている。動画の場合はビデオスピードクラス(V数字)が対応の基準となっており、V90という規格は4Kだけでなく8Kなどの書き込みにも対応している。

【Advice】ダブルスロットを効果的に使い分ける

最近はSDカードを2枚挿せるカメラも増えている。同じデータを2枚のSDカードに記録することができるためリアルタイムでバックアップを作ることが可能だ。RAWとJPEGと振り分けて記録することも多い。

STEP 02|PC転送×サンディスク イメージメイト プロ USB-Cマルチカード リーダー/ライター

撮影が終了したら次はデータ転送だ。家に昔からあるからと古いカードリーダーを使用している人はいないだろうか。カードリーダーにも速度、規格があり使用するカードの規格に合ったものを使うことで転送時間も大幅に短縮できる。撮影時だけでなく撮影後の時間を有効活用するためにカードリーダー選びも大切だ。

サンディスク イメージメイト プロ USB-Cマルチカード リーダー/ライター
転送速度:(SDおよびmicroSDカード)最大312MB/秒、(CF)最大160MB/秒
外形寸法:約57.91×18.28×123.05mm
実勢価格 3,800円前後

複数の規格に対応

SDカードをはじめ3つの規格に対応しているため主流のメディアはこれ1台でカバーしてくれる。アクションカムやドローンではmicroSDがメインで、動画撮影が多い人にもありがたい仕様だ。

Windows / Mac両対応

最近はWindowsだけでなくMacを使う人も増えてきた。サンディスク イメージメイト プロ USB-Cマルチカード リーダー/ライターはmacOSにも対応しており、USBはType-Cを採用している。MacBook Proにも変換アダプターなしでそのまま使うことができるのでストレスがない。

STEP 3|バックアップ×サンディスク エクストリーム ポータブル SSD

PCから外付けHDDにバックアップを取っている人はかなり多いはず。HDDの魅力は大容量だが、年々場所を取るHDDが増えていくことや転送時、過去の写真にアクセスしたときに速度が遅くてイライラした人もいるだろう。

サンディスク エクストリーム ポータブル SSDは容量が大きいにもかかわらず手のひらサイズでHDDのようにアクセス時の音もなく、何より速度が速い。衝撃にも強いため落としたくらいではまず壊れることはないので長期保存を考えるとメリットが大きい。

サンディスク エクストリーム ポータブル SSD
最大読み取り速度1,050MB/秒、最大書き込み速度1,000MB/秒
外形寸法(W×H×D)52.42× 100.54×8.95mm
実勢価格:1万4,000円前後(500GB)、2万4,000円前後(1TB)、4万円前後(2TB)、8万1,000円前後(4TB)

3つのグレードをラインアップ

ポータブルSSDは3つのグレードに分かれており、ボディの材質や防塵・防水対応、アクセス速度、カラビナループの有無などの違いがある。自分の用途に合わせて購入したい。

とにかくコンパクト

私が使っているスマホはコンパクトな方だがサンディスク エクストリーム ポータブルSSDはそれよりもはるかに小さい。小さいだけでなく薄さも魅力的でカメラバッグやPCと一緒に持ち運ぶときもスペースを取らない。外部電源も不要なのでいつでもどこでも気軽に大容量を持ち運べる。

頑丈で持ち運びに便利

衝撃に強いため気軽に持ち運べるのが魅力だ。カラビナを通す穴がついているのでカメラバッグにぶら下げて携帯することも可能。バックアップで大切なことはどれだけ気軽に作業できるかだと思っているためサンディスク エクストリーム ポータブルSSDはまさに自分の理想形といえる。

驚きの転送速度

サンディスク エクストリーム ポータブル SSDを使ってまず驚くのはその転送速度だろう。今まで何時間もかかっていた大容量の転送が数分で終了した時は感動してしまった。その速度を生かしてさまざまなデータをバックアップして携帯し、必要に応じていつでも取り出せるようにしている。

【Advice】2つのSSDで強力バックアップ

作業用のSSDと仕上げたデータのバックアップ用のSSDと必ず2つ使う。作業用は常に持ち歩き、バックアップ用は右のようにカメラごとにフォルダ分けしている。

※本企画はデジタルカメラマガジン2022年4月号より転載・加筆したものです。

制作協力:ウエスタンデジタル合同会社

木村琢磨

岡山県在住のフリーランスフォト&ビデオグラファー。『図解で分かる名所の撮り方』(インプレス)が3月23日に発売予定。