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NIKKOR Z MC 50mm f/2.8

常用したくなる小型マイクロレンズ MC 105mmとのサイズ比較も

ニコンが6月25日に発売するZマウント交換レンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」の外観を紹介する。なお、同じ6月25日には「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」も発売となる。

標準寄りのマイクロニッコールといえば55mmか60mmだが、今回のNIKKOR Z MCは50mmという焦点距離に設定された。全長が抑えられたコンパクトなサイズ感も相まって、いわゆる“常用レンズ”としての使いやすさも意識しているように見える。

フィルター径は46mm。“MC”でマイクロレンズの意味
スイッチ部

本レンズは実売では8万4,000円ほどになりそうで、ひたすらに安価なレンズが増えている昨今では決して「安い!」と言える水準ではなさそう。とはいえ現行品の中でもとりわけ解像力や画面全体の均質性へのこだわりが強いと見えるNIKKOR Zレンズだけに、長く飽きの来ない仕上がりに期待したいところ。よりシリアスなマクロ撮影には、焦点距離が長めで、手ブレ補正も備わるNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sが魅力的に映るだろう。

本レンズの最短撮影距離は16cm、ワーキングディスタンスは5cm。フードは46mmのフィルタースレッドに取り付けるタイプで、とてもコンパクトだ。

このMC 50mmはインナフォーカス方式ではないため、フォーカシングによって鏡筒が繰り出す。繰り出された鏡筒に撮影倍率が記されているところも、いかにもマクロレンズを使っているという感覚が得られる。なお、S-LineのMC 105mmには液晶表示の「レンズ情報パネル」が備わり、フォーカスリングの操作などに連動する。

参考:NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR SとNIKKOR Z MC 50mm f/2.8のサイズ比較
本誌:鈴木誠