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SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

Eマウント版のサイズ感をチェック

シグマが8月27日に発売する「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」(税別12万円)のEマウント用を手にする機会があったため、編集部にあったソニーα7S II(2015年発売。α7R IIと同寸)と組み合わせた写真を速報的にお届けする。実写を交えたレビュー記事は、本誌でも後日掲載する予定だ。

85mm F1.4 DG DNは、同社が35mmフルサイズミラーレスカメラ用に設計した"DG DN"シリーズの1本。Eマウント/Lマウントをラインナップしている。35mmフルサイズに対応する最新世代の"85mm F1.4"レンズが軒並み1kg前後の重量であるところ、本レンズは630g(Lマウント用の値)に仕上がっているのが最大の特徴といえる。今回は間に合わなかったが、これならSIGMA fpと組み合わせても、そう無理のないハンドリングが得られるかもしれない。

ミラーレスカメラに求められているサイズ感は、実はこのぐらい?

この小ささ、軽さの背景には、画質に影響のない範囲でカメラ側の補正機能をうまく利用したという点が見逃せない。そもそも、一眼レフカメラではサードパーティ製レンズがカメラ内補正を使うことはできなかったし、レンズを通った光を光学ファインダーで見ながら撮影する都合上、歪曲補正が強く掛かるほどファインダー像と撮影画像の差が大きくなり、せっかくのファインダー視野率を活用できないというジレンマもあった。

マウント規格を開示するミラーレスカメラシステムの普及により、レンズメーカー各社が提供できるユーザーメリットの可能性は大いに広がっている。ユーザーも新たなカメラシステムを選ぶ際、こうした広がり(=将来性、発展性)を必ずや判断材料に加えるだろう。

AF/MFスイッチ、カスタマイズ可能なAFLボタン、絞りクリック切り替えスイッチが備わる。
逆側には、新たに採用された「絞りリングロックスイッチ」。スイッチのオンオフで、Aポジションでの固定と、絞りリング使用時にAポジションに入らないようにロックができる。
フードにはロック解除ボタンがある。
逆付けしたところ。
F1.4から1段ずつ絞っていった様子。大口径レンズらしい魅惑的な眺めだ。絞り羽根は11枚。

本誌:鈴木誠