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シグマ、フルサイズミラーレス専用設計「85mm F1.4 DG DN|Art」を発売

重量は630g “究極のポートレート用レンズ”

株式会社シグマは、ミラーレスカメラ用の交換レンズ「SIGMA 85mm F1.4 DG DN|Art」を8月27日に発売する。希望小売価格は税別12万円。Lマウント、ソニーEマウント用をラインアップしている。

フルサイズミラーレス専用設計“DG DN”シリーズの単焦点レンズ。85mm F1.4というスペックにおいて、“大口径かつ高い光学性能”と“軽量コンパクトなボディ”の両立を実現したとしている。

本レンズの重量は630g(Lマウント用)。「85mm F1.4」のスペックを持つ同社製交換レンズには、同じくLマウントとソニーEマウントに対応する一眼レフカメラ用の「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」(2018年5月発売)があるが、重量は約1,245g。軽量化を実現したことで、同社では「日常使いの85mm F1.4」という提案も行っている。

シグマ代表取締役社長の山木和人氏が製品のプレゼンを実施(8月6日配信の「SIGMA STAGE Online」より)
レンズのサイズ比較、左から「SIGMA 85mm F1.4 DG DN|Art」「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」「SONY FE 85mm F1.4 GM」(8月6日配信の「SIGMA STAGE Online」より)

レンズ構成は11群15枚。SLD5枚、非球面レンズ1枚に加えて最新の高屈折ガラスを採用することで、カメラボディ側の補正機能ではカバーしきれない各収差を補正しているという。また、光線シミュレーションと実写検証を繰り返し実施してゴースト対策を施し、逆光の際でもクリアでシャープな画像を実現したとしている。

8月6日配信の「SIGMA STAGE Online」より
MTF図(8月6日配信の「SIGMA STAGE Online」より)

レンズ鏡筒には「絞りリングロックスイッチ」を搭載している。絞りリングを固定することで誤操作を防ぎ、撮影に集中できるという。ほかにも「フォーカスモード切替えスイッチ」や、カメラから任意の機能を割り当てられる「AFLボタン」を搭載。対応するカメラではレンズ光学補正機能も利用できる。

絞りリングロックスイッチ

AF駆動はステッピングモーターを採用。鏡筒は防塵防滴構造とした。

同日に発売する「SIGMA USB DOCK UD-11」(税別8,000円)にも対応しており、ファームウェアアップデートや、フォーカスリング操作の調整も可能としている。

絞り羽根は11枚(円形絞り)。最小絞りはF16。

最短撮影距離は85cm。最大撮影倍率は1:8.4。画角は28.6度。フィルター径は77mm。

最大径×長さは82.8×94.1mm。重量は630g(数値はいずれもLマウント用)。

本誌:宮本義朗