Leofoto FIELD REPORT 三脚のある美しい写真
氷点下20℃の環境でも信頼できるタフな三脚
極寒の北海道撮影で柄木孝志さんが相棒に選んだ三脚「LQ-365C+LH-47+AM-2+PC-90II」
- 提供:
- 株式会社ワイドトレード
2024年1月19日 07:00
鳥取県を拠点に全国各地で自然風景の撮影を続けている柄木孝志さん。時には極寒の地に赴いて、夜を徹しての撮影を行うこともある。過酷な環境下で三脚に求めるものは、何よりも信頼性だ。
その条件下で選んだ三脚はレオフォトの中でフラッグシップとなる「LQ-365C+LH-47」。海辺で撮影機材を任せられる安定感と耐久性に加え、飛行機移動時に役立つ携帯性など、さまざまな観点から愛用している三脚の魅力を解き明かす。
株式会社LANDSCAPE DESIGN代表。写真家としてJR西日本の広告撮影などを担う一方、国や自治体と連携し、風景を資源化(デザイン)するというこれまでにない発想で写真を通じた地域活性化業務にも注力
※本企画は『デジタルカメラマガジン2024年2月号』より転載・加筆したものです。
過酷な環境下の撮影を下支えする頼れる相棒
月に一度の割合で北海道の道東・別海町を訪れているが、毎回ミッションを設け、この土地ならではの作品を残してきた。2023年に狙っていたのは、オホーツク海と野付湾に囲まれた野付半島を舞台に、風向きによって漂着する流氷と天の川を同時に写すことだった。
この時期の別海町は氷点下20℃を下回ることも多い。海辺だけに風も強く体感温度はさらに低くなる。そんな過酷な環境で深夜の撮影。三脚必須の状況で選んだのはレオフォトのフラッグシップ、Mr.QシリーズのLQ-365Cだ。
三脚は飛行機移動の際にストレスになるため、それを理由に断念してしまう人も多いかもしれないが、LQ-365Cは雲台を外すと収納高492mmまでコンパクトになり、スーツケースに入れての持ち運びが可能。雲台を含めて2.5kgと比較的軽量な点も重宝している。
機能性についても申し分ない。エレベーターになるセンターユニットが脱着可能で、はめ込んでロックするだけと操作も簡単。センターポールを生かせば最長1,930mmまでの高さを確保でき、外すと最低高190mmまで縮められるので、幅広いシーンで活躍する。まさにシステム三脚の強みだ。
また、本体部にはネジ穴も備わり、フレキシブルアームやストラップの取り付けにも対応。スマートフォンとの同時撮影なども可能となっている。
雲台は自由雲台のLH-47を合わせた。耐荷重は22kgで、大型レンズも固定でき、メインロックノブを大型にすることで少ない力でもスムーズに操作ができるため、手袋が必要な極寒の地においては絶大なる効果を発揮する。最大脚径36mm、耐荷重20kgと強靭な三脚との組み合わせでは、海沿いの強風に対しても抜群の安定感を見せてくれた。
また、脚材のスムーズな伸縮、雲台の角度調整といった悪条件下において動作に不具合が出ないことも大きな強みだ。厳しい自然環境では、実はこうした耐久性において商品力に差が生まれてくる。写真家にとって、その安心感こそが最初に担保されるべき重要な要素なのだ。
北海道ならではの星空風景。5年越しでようやく撮影がかなった1枚は、こうした過酷な環境で生まれている。それを下支えしている1つがこの三脚であることは間違いない。来月はこの三脚とともにどんな風景を撮影しようか。今からさまざまな妄想が膨らんでいる。